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バレンタインデー
ごくまれに製菓会社の売り上げアップのための行事だ、とか言う人もいるけど
ほとんどの人にとってはドキドキしたり、ウキウキしたりする、楽しみな日だと思う
でもね、私にとっては
戦争なんだ
【2月14日、午後3時】
「ねえ、グリーン。明日のバレンタインデーにはゴミ袋持ってきてあげるよ。」
「……は?」
私の言葉にグリーンは思いっきり眉をしかめた。
「あら、どういうことなの?おもしろそうね。」
ブルーは愉快そうな笑みを浮かべ、
「何たくらんでんだ?」
レッドも身を乗り出して聞いてきた。
「ふふふ!そこまで知りたいなら教えてあげよう!」
「俺は知りたくないから言わなくていいぞ。」
「もー!本当は気になって仕方ないくせにー。グリーンの照れ屋さん!」
「…お前の頭はずいぶん幸せなつくりだな。」
「そんな誉めないでよ、うふふ//」
照れ隠しに髪を耳にかけて頬を赤く染めながらフッと顔をそむければ(実は雑誌に載ってたモテテク!)、グリーンもため息をつきながら顔をそむけた。
…ああ、「ちくしょー可愛すぎて凝視してらんねーよ」ってパターンね!
グリーンってば、やっぱり照れ屋さん!
かわいいとこあるなあ!
「誰がかわいいだ、おい。」
「なんで知って…!?まさか、以心伝心ってやつ!?きゃー!」
「アンタ、思ってること全部口にだしてたわよ。」
ブルーが頬づえをつきながら私を見て笑う。
「え…?……まあよくあることだよね!」
「お前だけだろ。」
お前だけとか…!//
きゃー!ときめいちゃうじゃん!
うつぶせて机をバンバン叩いて喜びを噛み締めていると、「もうほっとく?」というブルーの声が聞こえた気がしない……でもない。
「なあ、ゴミ袋の話しはどうなったんだよ?」
というレッドの声も聞こえてハッと顔をあげる。
「そうだ!忘れてた!」
「お前…自分から切り出しといて忘れるなよな!」
「…というかレッドの存在自体忘れてた。」
「うわ、ひでえ!」
「それだけグリーンの魅力がハンパないってことだよ。まあレッドとグリーン、たとえるなら月とすっぽんって感じ?そもそもグリーンは顔がかっこいいうえに秀才だかr「早く本題を話しなさい。」
グリーンの魅力についてマシンガントークしようとしたら、ブルーに笑顔でそう言われて強制終了。
というか笑ってるくせに妙なオーラをだすのは止めてほしいな、ブルーさん。
「何のお話でしたっけ…?」
「ゴミ袋がどうとかこうとかだろ。」
「ああ!」
「自分から切り出しといて忘れるなよ。」
「あれは1年前のバレンタインデーのことでした。」
「∑なんか語り出した!」
私はグリーンに愛情たっぷりのチョコを渡そうと思ってウハウハしながら登校したの。
下駄箱にチョコをいれるのとか女の子っぽくて可愛いなあ、って思って朝一番に実行しようと思ったのね。
で、グリーンの下駄箱に行って開けた瞬間に、
ドバドバーってチョコが落ちてきたの!
それはもうナイアガラの滝のような勢いで!
下駄箱は公共のもの!
玄関も公共のもの!
皆が使う場所だから汚しちゃいけないでしょ!?
だから私はその時『来年こそはなんとかするぞ!』って決意して……
「んで、今に至るわけ。」
「なるほどねー。確かにグリーンは毎年チョコ大量にもらうもんね。」
「そうそう。断ってくれればいいのにさっ。」
「勝手に下駄箱に入ってるんだ。断れるわけないだろう。断れるもんならとっくに断ってる。」
まあ、確かに…。
グリーン、直接渡したら受け取ってくれなそうだし、下駄箱に人気が集中するのも無理ないけど…。
「というかお前、その時散乱したチョコ、どうしたんだ?」
「あれだよね。最近は逆チョコとか流行ってるよね。」
「あからさまに話しをそらすな。」
「まあ世の中には聞かないほうがいいこともあるってことだよ!」
「「「(捨てたな、コイツ…)」」」
あ、なんか3人の視線が痛いんだけど。
「そういえば何でゴミ袋なんだ?」
「だーかーら、下駄箱がチョコレートで埋め尽くされるのを防ぐためだって!」
「そこじゃねえよ!普通の袋で充分だろ?」
「バッカだなあ、レッドは。普通の袋じゃ意味ないの。ゴミ袋なら集まったものをそのままゴミ箱に捨てられるでしょ?」
「…………。」
あ………?
「……なんちゃって☆」
「∑今思いっきり本音いっただろ!」
「知ーらない。空耳じゃない?」
「お前なあ……。」
レッドがはあ、とため息をつく。
う……ばれてる……。
「でも、袋を用意するのはいい考えでしょ?」
「まあそこは否定しないが。」
やったー!グリーンに誉められたー!
「ちょっとニヤニヤしないでくれる?気持ち悪い。」
ブルーはパシンと両手で私の頬を叩く。
意外と痛い…。
というか気持ち悪いってひどい…。
「ま、とにかくゴミ袋持ってくるからね!」
「でもゴミ袋って……いれる人いないと思うぞ?」
「レッドの言うとおりだわ。怪しすぎるわよ。」
「それもそうだね…。あ、じゃあダンボールにする。『グリーン君へのチョコはこちらに』って書いておけば完璧じゃない?」
ダンボールなら粗大ゴミとして出せるし!
「ああ!それいいな!俺もそうしようかな。」
「レッドは傷つくだけだから止めたほうがいいと思うよ。」
「なんだよ、それ。1個も貰えるわけないって言いたいのか?」
「大丈夫!1個ぐらいはあるよ。……あまりに可哀想だから、私がグリーンあてのチョコの中から1個盗ん入れといてあげる。」
「おい。」
むしろグリーンへのチョコを全部レッドにおしつければ、処理する手間がはぶけるかも!
レッドはチョコが貰えて、グリーンにはチョコが渡らなくて、私はグリーンとラブラブに!
うわ、すごい、これなら皆幸せになれる…!
「よっしゃ!神の方程式がなりたった!」
思わず立ち上がり、思いっきりガッツポーズ!
「また何か思いついたみたいだな。」
「もう相手するの疲れるからほっときましょ。」
「え、ちょっとブルー?」
何、その放置プレー宣言は。
さすがにほうっておかれるのは傷ついちゃうぞ。
「グリーン、なぐさめてぇ。」
「語尾に小さい『え』をつけるな。気色悪い。鳥肌が立つ。似合わない。」
「トリプルパンチ!?私だって女の子だもん。甘えたくなるときだってあるのに。」
「『だもん』もつけるな。」
「はいはい。いつもの私が一番いいってことね!グリーンってば遠まわしに言いすぎ!」
「……はあ。」
グリーンは深い深いため息をついた。
「バカねえ、グリーンは。だからほっときましょ、って言ったのに。」
「そうだな。相手をしないのが一番だ。」
「そんなあ!あ、お詫びにバレンタインデーには皆に何か作ってくるよ!だから放置は止めよう?」
「バレンタインデー…?」
レッドが何気なく私の言葉を繰り返していた。
「うん、バレンタインデー。もしかしてレッド、バレンタインを知らないの!?」
「知ってるに決まってるだろ!というか今までバレンタインについて話してたし!」
「なんだ。あまりにチョコレート貰えなさすぎて、頭の中からバレンタインの存在を消したのかと思った。」
「俺の扱いひどくね?」
「気のせいだよ。」
あ、そういえば阻止することばっかり考えてて、自分が作ること全く考えてなかった。
何作ろうかな。
グリーン甘いの苦手そうだからビター系のほうがいいよね。
…もういっそチョコに粉末コーヒー入れれば苦くなるんじゃね?
「ねえ、考えてるところ悪いんだけど…」
「ん?」
ブルーが話しかけてくれた!
よかったー!
放置は辛いよ。
「バレンタインデーって、今日よ?」
「うっそー!!??」
「「「やかましい」」」」
思わず叫べば、皆に一斉につっこまれた。
「え、だって今日13日じゃないの!?」
「14日よ。だからほら、廊下にあんなに女子がたまってるんじゃない。」
廊下を見れば、私とブルーに嫉妬心むき出しの女の子達がわらわらと集まっていた。
「ああ!さっきからやけに鋭い視線を感じるな、と思ったらこれか!」
「気づけよ、おい。」
「はっ!こうしちゃいられない!もうグリーンの下駄箱にはチョコがいっぱいかも!」
「いっぱいでしょうね。朝もチョコ入れてる子見たわよ。」
「ぎゃー!!私の神の方程式がくずれる!下駄箱行ってくるね!」
「おい!」
グリーンの制止なんて無視して走り出す。
あ……!
「グリーン、大好き!」
立ち止まって笑顔で振り返ってそう言った。
今年はチョコあげられないかもしれないけど、愛の囁きならいくらでもあげるから!
ね、グリーン?
「敵排除~!待ってろ下駄箱!!」
女の子達の視線がより鋭く突き刺さったけど、気にせず足を進めた。
教室にて。
「~っ!//」
「あらあら、グリーン、顔が真っ赤よ?」
「グリーンも素直じゃないよな。嬉しいならさっさとくっついちゃえばいいのにさ。」
「誰があんな奴と…!」
「でも嬉しいんでしょ?いーい?今年のバレンタインはあの子以外からもらっちゃだめよ?」
「……うるさい女だ。言われなくても分かってる。」
「ならいいんだけど。」
2月14日、午後3時
(彼女が作戦を開始した)
(そんなことしなくても、お前しか眼中にないのに)
ごくまれに製菓会社の売り上げアップのための行事だ、とか言う人もいるけど
ほとんどの人にとってはドキドキしたり、ウキウキしたりする、楽しみな日だと思う
でもね、私にとっては
戦争なんだ
【2月14日、午後3時】
「ねえ、グリーン。明日のバレンタインデーにはゴミ袋持ってきてあげるよ。」
「……は?」
私の言葉にグリーンは思いっきり眉をしかめた。
「あら、どういうことなの?おもしろそうね。」
ブルーは愉快そうな笑みを浮かべ、
「何たくらんでんだ?」
レッドも身を乗り出して聞いてきた。
「ふふふ!そこまで知りたいなら教えてあげよう!」
「俺は知りたくないから言わなくていいぞ。」
「もー!本当は気になって仕方ないくせにー。グリーンの照れ屋さん!」
「…お前の頭はずいぶん幸せなつくりだな。」
「そんな誉めないでよ、うふふ//」
照れ隠しに髪を耳にかけて頬を赤く染めながらフッと顔をそむければ(実は雑誌に載ってたモテテク!)、グリーンもため息をつきながら顔をそむけた。
…ああ、「ちくしょー可愛すぎて凝視してらんねーよ」ってパターンね!
グリーンってば、やっぱり照れ屋さん!
かわいいとこあるなあ!
「誰がかわいいだ、おい。」
「なんで知って…!?まさか、以心伝心ってやつ!?きゃー!」
「アンタ、思ってること全部口にだしてたわよ。」
ブルーが頬づえをつきながら私を見て笑う。
「え…?……まあよくあることだよね!」
「お前だけだろ。」
お前だけとか…!//
きゃー!ときめいちゃうじゃん!
うつぶせて机をバンバン叩いて喜びを噛み締めていると、「もうほっとく?」というブルーの声が聞こえた気がしない……でもない。
「なあ、ゴミ袋の話しはどうなったんだよ?」
というレッドの声も聞こえてハッと顔をあげる。
「そうだ!忘れてた!」
「お前…自分から切り出しといて忘れるなよな!」
「…というかレッドの存在自体忘れてた。」
「うわ、ひでえ!」
「それだけグリーンの魅力がハンパないってことだよ。まあレッドとグリーン、たとえるなら月とすっぽんって感じ?そもそもグリーンは顔がかっこいいうえに秀才だかr「早く本題を話しなさい。」
グリーンの魅力についてマシンガントークしようとしたら、ブルーに笑顔でそう言われて強制終了。
というか笑ってるくせに妙なオーラをだすのは止めてほしいな、ブルーさん。
「何のお話でしたっけ…?」
「ゴミ袋がどうとかこうとかだろ。」
「ああ!」
「自分から切り出しといて忘れるなよ。」
「あれは1年前のバレンタインデーのことでした。」
「∑なんか語り出した!」
私はグリーンに愛情たっぷりのチョコを渡そうと思ってウハウハしながら登校したの。
下駄箱にチョコをいれるのとか女の子っぽくて可愛いなあ、って思って朝一番に実行しようと思ったのね。
で、グリーンの下駄箱に行って開けた瞬間に、
ドバドバーってチョコが落ちてきたの!
それはもうナイアガラの滝のような勢いで!
下駄箱は公共のもの!
玄関も公共のもの!
皆が使う場所だから汚しちゃいけないでしょ!?
だから私はその時『来年こそはなんとかするぞ!』って決意して……
「んで、今に至るわけ。」
「なるほどねー。確かにグリーンは毎年チョコ大量にもらうもんね。」
「そうそう。断ってくれればいいのにさっ。」
「勝手に下駄箱に入ってるんだ。断れるわけないだろう。断れるもんならとっくに断ってる。」
まあ、確かに…。
グリーン、直接渡したら受け取ってくれなそうだし、下駄箱に人気が集中するのも無理ないけど…。
「というかお前、その時散乱したチョコ、どうしたんだ?」
「あれだよね。最近は逆チョコとか流行ってるよね。」
「あからさまに話しをそらすな。」
「まあ世の中には聞かないほうがいいこともあるってことだよ!」
「「「(捨てたな、コイツ…)」」」
あ、なんか3人の視線が痛いんだけど。
「そういえば何でゴミ袋なんだ?」
「だーかーら、下駄箱がチョコレートで埋め尽くされるのを防ぐためだって!」
「そこじゃねえよ!普通の袋で充分だろ?」
「バッカだなあ、レッドは。普通の袋じゃ意味ないの。ゴミ袋なら集まったものをそのままゴミ箱に捨てられるでしょ?」
「…………。」
あ………?
「……なんちゃって☆」
「∑今思いっきり本音いっただろ!」
「知ーらない。空耳じゃない?」
「お前なあ……。」
レッドがはあ、とため息をつく。
う……ばれてる……。
「でも、袋を用意するのはいい考えでしょ?」
「まあそこは否定しないが。」
やったー!グリーンに誉められたー!
「ちょっとニヤニヤしないでくれる?気持ち悪い。」
ブルーはパシンと両手で私の頬を叩く。
意外と痛い…。
というか気持ち悪いってひどい…。
「ま、とにかくゴミ袋持ってくるからね!」
「でもゴミ袋って……いれる人いないと思うぞ?」
「レッドの言うとおりだわ。怪しすぎるわよ。」
「それもそうだね…。あ、じゃあダンボールにする。『グリーン君へのチョコはこちらに』って書いておけば完璧じゃない?」
ダンボールなら粗大ゴミとして出せるし!
「ああ!それいいな!俺もそうしようかな。」
「レッドは傷つくだけだから止めたほうがいいと思うよ。」
「なんだよ、それ。1個も貰えるわけないって言いたいのか?」
「大丈夫!1個ぐらいはあるよ。……あまりに可哀想だから、私がグリーンあてのチョコの中から1個盗ん入れといてあげる。」
「おい。」
むしろグリーンへのチョコを全部レッドにおしつければ、処理する手間がはぶけるかも!
レッドはチョコが貰えて、グリーンにはチョコが渡らなくて、私はグリーンとラブラブに!
うわ、すごい、これなら皆幸せになれる…!
「よっしゃ!神の方程式がなりたった!」
思わず立ち上がり、思いっきりガッツポーズ!
「また何か思いついたみたいだな。」
「もう相手するの疲れるからほっときましょ。」
「え、ちょっとブルー?」
何、その放置プレー宣言は。
さすがにほうっておかれるのは傷ついちゃうぞ。
「グリーン、なぐさめてぇ。」
「語尾に小さい『え』をつけるな。気色悪い。鳥肌が立つ。似合わない。」
「トリプルパンチ!?私だって女の子だもん。甘えたくなるときだってあるのに。」
「『だもん』もつけるな。」
「はいはい。いつもの私が一番いいってことね!グリーンってば遠まわしに言いすぎ!」
「……はあ。」
グリーンは深い深いため息をついた。
「バカねえ、グリーンは。だからほっときましょ、って言ったのに。」
「そうだな。相手をしないのが一番だ。」
「そんなあ!あ、お詫びにバレンタインデーには皆に何か作ってくるよ!だから放置は止めよう?」
「バレンタインデー…?」
レッドが何気なく私の言葉を繰り返していた。
「うん、バレンタインデー。もしかしてレッド、バレンタインを知らないの!?」
「知ってるに決まってるだろ!というか今までバレンタインについて話してたし!」
「なんだ。あまりにチョコレート貰えなさすぎて、頭の中からバレンタインの存在を消したのかと思った。」
「俺の扱いひどくね?」
「気のせいだよ。」
あ、そういえば阻止することばっかり考えてて、自分が作ること全く考えてなかった。
何作ろうかな。
グリーン甘いの苦手そうだからビター系のほうがいいよね。
…もういっそチョコに粉末コーヒー入れれば苦くなるんじゃね?
「ねえ、考えてるところ悪いんだけど…」
「ん?」
ブルーが話しかけてくれた!
よかったー!
放置は辛いよ。
「バレンタインデーって、今日よ?」
「うっそー!!??」
「「「やかましい」」」」
思わず叫べば、皆に一斉につっこまれた。
「え、だって今日13日じゃないの!?」
「14日よ。だからほら、廊下にあんなに女子がたまってるんじゃない。」
廊下を見れば、私とブルーに嫉妬心むき出しの女の子達がわらわらと集まっていた。
「ああ!さっきからやけに鋭い視線を感じるな、と思ったらこれか!」
「気づけよ、おい。」
「はっ!こうしちゃいられない!もうグリーンの下駄箱にはチョコがいっぱいかも!」
「いっぱいでしょうね。朝もチョコ入れてる子見たわよ。」
「ぎゃー!!私の神の方程式がくずれる!下駄箱行ってくるね!」
「おい!」
グリーンの制止なんて無視して走り出す。
あ……!
「グリーン、大好き!」
立ち止まって笑顔で振り返ってそう言った。
今年はチョコあげられないかもしれないけど、愛の囁きならいくらでもあげるから!
ね、グリーン?
「敵排除~!待ってろ下駄箱!!」
女の子達の視線がより鋭く突き刺さったけど、気にせず足を進めた。
教室にて。
「~っ!//」
「あらあら、グリーン、顔が真っ赤よ?」
「グリーンも素直じゃないよな。嬉しいならさっさとくっついちゃえばいいのにさ。」
「誰があんな奴と…!」
「でも嬉しいんでしょ?いーい?今年のバレンタインはあの子以外からもらっちゃだめよ?」
「……うるさい女だ。言われなくても分かってる。」
「ならいいんだけど。」
2月14日、午後3時
(彼女が作戦を開始した)
(そんなことしなくても、お前しか眼中にないのに)