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『私ね、レッドのことが…、好き、なんだ。』
『俺も好きだよ。』
『そうじゃないの。……友達としてじゃなくて……。』
『…!……わりい。』
【きみが泣いている夢を見たから】
なんて儚いんだろう。
私がレッドを好きになってから、もう3年がたつ。
そして昨日、勇気を出して告白したはいいけど…。
レッドにふられるまで3分もかからなかった。
少しも迷う様子はなく、真っ直ぐと…、謝られた。
今までずっとずっと思ってたぶん…ものすごくあっけなく感じる…。
「うう……ぐすっ。ブルーうぅ……。」
私はブルーの家におしかけ、さっきからこの調子で泣いている。
「はいはい、泣かないの。ほら、涙と鼻水ふいて!」
ブルーは私にティッシュを箱ごと渡してきた。
私はそれを1枚とり、チーンと勢いよく鼻をかむ。
「だってね、レッド前に私といると落ち着くとか言ってたんだよ?期待して当然でしょ?それなのに…」
「アンタねぇ…。相手はレッドなのよ?どーせそんな深い意味なんてないに決まってるでしょ?」
「だって……」
ああ、また涙がでてきた。
「いい加減泣き止みなさいよ。かれこれ2時間もアンタに付き合ってる私の身にもなってちょうだい。」
「うー…、ブルーが冷たいよー……。」
「全く…紅茶いれてあげるから、飲んだら泣き止みなさいよ?」
そう言うとブルーはキッチンに向かった。
++++++
(ブルー視点)
やかんを火にかけ、引き出しから紅茶のパックを取り出して準備完了。
キッチンからチラリとダイニングに目をやれば…、ああ、やっぱりあの子まだ泣いてるわ。
いい加減泣き止んでくれないかしら。
このぶんだと今日は泊まる、とか言いだしそうね…。
そんな時、ピンポーンと呼び鈴が鳴った。
「あら?お客さんかしら?ちょっと今手が離せないからでてくれる。」
机にふせて泣いている彼女に言えば、こんな顔なのに?という目をしながら私を見つめてきた。
「でてくれる?」
もう一度言えば…ほら、すんなり動いた。
何年もあの子と一緒にいるから、どうすれば何をするかは大体分かる。
単純なのよね、あのこ。
でも今来たお客さんは、きっともっと単純ね。
「先輩!大丈夫ッスか!?」
「ゴールド!なんで!?」
ほら、私がさっき電話したからもう駆けつけた。
腕には大量のクッキーの袋を持って。
「俺、先輩の好きな物たくさん買ってきたんスよ!これで元気だしてください!」
「あ、ありがと…。」
ゴールドは、いくらなんでもそれは食べきれないでしょ?ってくらいたくさんのお菓子をテーブルの上においた。
「でもどうして分かったの?私が元気ないって…。」
私が電話したからよ。
このままあの子の相手をするの疲れるから………、ゴールドに犠牲になってもらうためにね。
「それは……」
ゴールドが私のほうを見たから、人差し指をたててシーと合図した。
これ以上まきこまれないでほしいわ。
せっかくゴールドに好感度上げるチャンスをあげたんだから。
口パクでがんばれ、って言ったら、ゴールドは顔を真っ赤にした。
……私がアンタの気持ちに気づいてないとでも思って?
「……えっと……あ!夢で見たんスよ!」
「夢……?」
きみが泣いている夢を見たから
(すごーい!ゴールド!)
(へへっ!)
(二人とも単純ね…。まあ、泣き止んだから良しとしようかしら?)