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好き、好き、って
心の中で唱えていても
伝わるはずないでしょ?
【人より少し不器用だから】
「グリーン!」
「なんだ。」
彼はムスッとしながら答える。
でも案の定、視線は本に向けられたまま。
「はあ……」
なんだかもう慣れちゃった。
悲しい慣れだな…。
「ねえ、見て見て!」
半ば強制的に本を閉じれば、ほら、チッという彼。
「……そんなに本が好きですか?彼女の私より?それならグリーンなんて本と付き合えばi「分かったから用件を言え。」
「………」
まったく、相変わらず冷たいんだから。
まあ、もう慣れたけど…。
「じゃーん!実は商店街の福引きでこれが当たったの!」
私は二枚の券を見せびらかす。
「……ケーキバイキング?」
「そう!ペアチケット!今日限りなんだけど、グリーン、一緒に行こう!」
「ブルーとでも行ってこい。」
「ブルーもイエローも用事があって行けないんだって。だからグリーン、行こうよ。」
「俺がそんな甘ったるいもの食べると思ってるのか?行く訳ないだろ。」
「そっか…。そうだよね…。じゃあ諦める。」
あっさり引いたのに驚いたのか、グリーンは目を見開いていた。
「じゃあ、レッドと行ってこようかなー…。んー…、ゴールドもケーキ好きそうだし。あ!シルバーとか優しいから行ってくれるかも!」
「おい!」
「…なあに?グリーン?」
満面の笑みを向ければ、グリーンは少し頬を赤らめ、はあ、とため息をついた。
よく周りから
グリーンってクールだから一緒にして不安にならない?
って聞かれるけど、
そんな心配1度もしたことないよ
だって
ちゃんと私のこと思ってくれてるから
「少しぐらいなら…一緒に行ってやる。」
「ありがとっ!グリーン、大好きv」
彼の愛情表現、
人より少し不器用だから
(「…コーヒーしか頼まないからな。」)
(「それバイキングの意味ないじゃん!」)