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「グリーン?」
「…………。」
「……グリーン?」
「…………。」
「っ!グリーン!」
【いいじゃん、雨なんだし】
「……何だ?」
私が声を張り上げたことで、ようやく本から目を離すグリーン。
もちろんものすごく迷惑そうな表情で。
そんなに本が愛しいか、このヤロー。
「ねぇグリーン。どっか行こう?雨だから挑戦者こないでしょ?」
グリーンはトキワのジムリーダーで、今も一応勤務中。
でも雨も降ってることだし、ちょっとぐらいなら平気だよね…そんな軽い気持ちで聞いたにに…。
真面目な彼は「ダメだ。」の一点張り。
私は面白くなくなって、頬を膨らませる。
まあグリーンには気持ちがいいぐらいに無視されてるけど。
「(あ。)」
いいこと思いついた!
ニヤけてしまうのを必死でこらえて、私はそのいいことを実行すべく急いでジムから飛び出した。
そして数秒後。
正面の扉を盛大にあけてジムの中へと入った。
「何がしたいんだ、お前は。」
案の定、不思議そうな顔をしているグリーン。
そんな反応に対してにっこりと笑顔をつくって、思い切り息を吸い込んで、叫ぶ。
「たのもー!ジム戦に挑戦しにきましたっ!」
「…バカか……。」
意図を察したらしいグリーンはため息を1つ。
「ふふ!挑戦者とのジム戦は断れないでしょ?ジムリーダーさん?」
「…まさか、本気で言ってるんじゃないだろうな。」
「もちろん本気だよ♪いいじゃん、雨なんだし。」
「たく…」
本当はタマムシデパートで買いものとか、ハナダの岬をお散歩とか、そんなデートっぽいこともしたかったけど、
まあ今回はこれで妥協してあげますか。
「ロコン!お願いね!」
「…リザードン。」
ほら、グリーンだってため息つきながらも口元緩んでるし。
ポケモンバトル、好きだもんねー。グリーン。
あとなんだかんだでさ。
私、ジムリーダーっていう立場のグリーン、結構好きなんだ。
…なんてね。
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