言葉遊び~自分のことが嫌いな女の子のことを好きになった男の子の話~
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【GREEN】
「で?」
返ってきたのは、いつもと変わらない声色での短い一言だった。
「で?…って…。だから…、気持ちは嬉しいんだけど、」
「お前は俺のことをどう思ってる?」
「え、」
「好きか?嫌いか?」
グリーンの意図が分からなくて思わず眉間にシワを寄せる。
でも彼は顔色1つ変えずに私をジッと見つめていた。
それが何となく恥ずかしくて私は目を伏せて、言う。
「嫌いなんかじゃない…よ。」
「…はっきりしないな。なら、レッドやゴールドと比べてお前の中での俺はどんな存在だ?同じ立ち位置か?」
「同じじゃない。み、皆よりも…好きだけど、でも、好きのままいられる自信はない。だって、本当の私のこと知ったら、きっとグリーンだっ」
話している途中、彼の右手が私の口を覆った。
なにこれ、しゃべれないじゃん。
「おい、」
「?」
「単刀直入に聞く。その“好き”は、恋愛感情の好きか。」
「へ…!?な、何言って…!」
「………。」
言葉通り真っ直ぐに問いかけられた質問に、しどろもどろになる私。
グリーンは相変わらず私のことを見ていて。
…私は、恋愛とかには疎くて、恋バナとかはどちらかというと苦手だ。
だけど今は、恥ずかしいからってそらしちゃいけないと、身にしみて感じた。
グリーンだって私に気持ちを伝えたんだから。私もきっと、真剣に応えなければいけない。
「…そうだよ。友達としてじゃなくて恋愛感情の、好き。」
好き、だよ。
でもね、私は自分に自信がないから。彼の隣にはいるべきじゃないと感じてる。
好みの違う私達はいずれ、すれ違ってしまうだろうから。
「だったら問題ないな。」
「…グリーン。私の話聞いてた?」
あまりにもサラリと言うもんだから、私は少しムッとして聞き返す。
私にとってはすごくすごく大きな問題なのに。やっぱりこの気持ちを分かってもらう事の方は難しいんだろうか。
「!」
スッと、ふいに、私の頬に手が触れた。
もちろんそれはグリーンの手で。
手のひらから伝わる熱がうつってしまったかのように私の頬も熱くなる。
そのままごく自然に、私はグリーンを見上げた。
「自分のことが嫌いと言ったが、俺のことは好きなんだろう?」
「この雰囲気で自信過剰な発言!?」
「…真面目に答えろ。」
「す、好き…です。」
そう言った直後、グリーンが少し嬉しそうな顔をした…気がした。
「俺も、お前を好きになった。お前だから好きになった。」
「うん…?」
「お前が好きな俺が、好きになったヤツを、なんでお前が嫌うんだ。」
「…ちょ、ちょっと待って!頭がこんがらがってきた!」
「……バカ。」
「ひどい…!」
私はグリーンのことが好きで。
そんなグリーンも、私のことが好き。
でも私は、私のことが嫌いで。
グリーンは、
私がグリーンのことを好きなら、グリーンが好きな私のことも好きになれるはずだろう…ってことを言ってるの?
「そんな理屈じみたこと言われても、騙されないもん。」
「…チッ。」
「舌打ち!?……わっ、」
グリーンの反応につい油断したところで、頬にあった手が首の後ろに回って、そのまま彼の頬に引き寄せられる。
「!?」
「俺を、信じればいい。」
グリーンが、言う。
「お前を選んだ俺を、信じろ。俺が選んだのが自分だと思えば、少しは自信もつくだろう?」
「グリーン、を、」
「俺の人を見る目に何か不満でもあるのか?」
グリーンはニヤリと憎たらしい笑みをうかべる。
彼には適わないな、なんて心の中でため息をつきつつ。
心が満たされていくような気がした
少しだけ願掛け
(アナタの思いに、私の願いを重ねてみよう)
ーーーーーーー
グリーン
→理論じみた言葉でねじふせられたい願望がわきあがって、こうなった。
.
「で?」
返ってきたのは、いつもと変わらない声色での短い一言だった。
「で?…って…。だから…、気持ちは嬉しいんだけど、」
「お前は俺のことをどう思ってる?」
「え、」
「好きか?嫌いか?」
グリーンの意図が分からなくて思わず眉間にシワを寄せる。
でも彼は顔色1つ変えずに私をジッと見つめていた。
それが何となく恥ずかしくて私は目を伏せて、言う。
「嫌いなんかじゃない…よ。」
「…はっきりしないな。なら、レッドやゴールドと比べてお前の中での俺はどんな存在だ?同じ立ち位置か?」
「同じじゃない。み、皆よりも…好きだけど、でも、好きのままいられる自信はない。だって、本当の私のこと知ったら、きっとグリーンだっ」
話している途中、彼の右手が私の口を覆った。
なにこれ、しゃべれないじゃん。
「おい、」
「?」
「単刀直入に聞く。その“好き”は、恋愛感情の好きか。」
「へ…!?な、何言って…!」
「………。」
言葉通り真っ直ぐに問いかけられた質問に、しどろもどろになる私。
グリーンは相変わらず私のことを見ていて。
…私は、恋愛とかには疎くて、恋バナとかはどちらかというと苦手だ。
だけど今は、恥ずかしいからってそらしちゃいけないと、身にしみて感じた。
グリーンだって私に気持ちを伝えたんだから。私もきっと、真剣に応えなければいけない。
「…そうだよ。友達としてじゃなくて恋愛感情の、好き。」
好き、だよ。
でもね、私は自分に自信がないから。彼の隣にはいるべきじゃないと感じてる。
好みの違う私達はいずれ、すれ違ってしまうだろうから。
「だったら問題ないな。」
「…グリーン。私の話聞いてた?」
あまりにもサラリと言うもんだから、私は少しムッとして聞き返す。
私にとってはすごくすごく大きな問題なのに。やっぱりこの気持ちを分かってもらう事の方は難しいんだろうか。
「!」
スッと、ふいに、私の頬に手が触れた。
もちろんそれはグリーンの手で。
手のひらから伝わる熱がうつってしまったかのように私の頬も熱くなる。
そのままごく自然に、私はグリーンを見上げた。
「自分のことが嫌いと言ったが、俺のことは好きなんだろう?」
「この雰囲気で自信過剰な発言!?」
「…真面目に答えろ。」
「す、好き…です。」
そう言った直後、グリーンが少し嬉しそうな顔をした…気がした。
「俺も、お前を好きになった。お前だから好きになった。」
「うん…?」
「お前が好きな俺が、好きになったヤツを、なんでお前が嫌うんだ。」
「…ちょ、ちょっと待って!頭がこんがらがってきた!」
「……バカ。」
「ひどい…!」
私はグリーンのことが好きで。
そんなグリーンも、私のことが好き。
でも私は、私のことが嫌いで。
グリーンは、
私がグリーンのことを好きなら、グリーンが好きな私のことも好きになれるはずだろう…ってことを言ってるの?
「そんな理屈じみたこと言われても、騙されないもん。」
「…チッ。」
「舌打ち!?……わっ、」
グリーンの反応につい油断したところで、頬にあった手が首の後ろに回って、そのまま彼の頬に引き寄せられる。
「!?」
「俺を、信じればいい。」
グリーンが、言う。
「お前を選んだ俺を、信じろ。俺が選んだのが自分だと思えば、少しは自信もつくだろう?」
「グリーン、を、」
「俺の人を見る目に何か不満でもあるのか?」
グリーンはニヤリと憎たらしい笑みをうかべる。
彼には適わないな、なんて心の中でため息をつきつつ。
心が満たされていくような気がした
少しだけ願掛け
(アナタの思いに、私の願いを重ねてみよう)
ーーーーーーー
グリーン
→理論じみた言葉でねじふせられたい願望がわきあがって、こうなった。
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