花言葉
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「ねえ…2人で話したいって、何の話し?」
意を決してブルーに聞く。
すると彼女は、相変わらず冷たい目つきで私に言った。
「自分で考えなさいよ。」
「そもそも何の話しだかも分からないし。はっきり言ってよ。」
私の言葉を聞いて、ブルーがまた私をにらんでピリピリとした空気が流れる。
なんなの、一体。
「……グリーンのことよ。」
「グリーン…?」
グリーンは、私とレッドとブルーと同い年で、トキワジムのジムリーダー。
そして、ブルーが片思いをしてる人でもある。
「グリーンが…なに?」
「ほんと、気づいてなかったのね…。」
ブルーがはあ、とわざとらしくため息をついた。
その拍子に、耐えきれなくなったように彼女の瞳から涙が一筋、こぼれおちる。
「!ブルー…なんで泣いてるの…?」
「………。」
「言いたいことがあるならちゃんと言ってくれないと分からないよ…!私、ブルーとこんな雰囲気になるのやだ!」
重くて、苦しい。
ブルーは、大事な友達なのに仲間なのに…なんでこんな、敵意むけられてるの?
こんなのやだ…!
.
「あたしだって…アンタとはずっと、仲良くしたいと思ってたわよ。」
「じゃあ、なんでこんな態度とるの!?」
「アンタ、グリーンに余計なこと…言ったでしょ?」
「余計なこと?なに、それ…?」
「グリーンに…『好きな人いるの?』って、聞いたんでしょう?」
「え、うん…。」
私は、すんなりと何の抵抗もなく頷いた。
たしかに数日前、グリーンと2人きりになる機会があったからそんなようなことを聞いた。
私はずっと前からブルーの気持ちを知っていたから、少しでも彼女の力になりたくて。
……実は、少し…ううん、だいぶ期待してたんだ。
グリーンの好きな人はブルーなんじゃないかって。
だって2人は仲いいし、よく一緒にいるし、考え方も大人っぽくて合いそうだし。
結局、グリーンは教えてくれなかったけど。
「で、その後『あたしとグリーンがお似合いだと思う』とか…言ったんでしょ?」
「う、うん…。」
それを言ったのはブルーのためとかじゃなくて、本当に本音で。
心の底から思ってたことだった。
ブルーの気持ちを知る前から、ずっと。
「!もしかして…、私がそれ言ったから……ブルーがグリーンを好きなこと…バレちゃった…とか?」
「違うわよ。そうじゃない。」
首を横にふったブルーに、私は安堵のため息をついた。
―……でも、じゃあなんでブルーは、泣いてるの…?
「ねえ…それを言った時、グリーンの表情が変わったことに気づかなかったの?」
「え……?」
「好きな人に、そんなこと言われた人の気持ち、考えたこと…ある?」
「それってどういう…、」
戸惑う私に、ブルーは一呼吸おいて、それから言った。
「グリーンはアンタのことが好きなのよ。…ずっと。」
「え―……?」
思わず耳を疑った。