花言葉
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バタン!
と、荒々しくドアが開いて、レッドと私は、同時に音のしたほうに視線を向けた。
そこに立っていたのは、栗色のキレイな髪の、私の…1番の友達。
でも、その瞳はゆらゆらと不安定に揺れていた。
【ばら】
「ブ、ルー…?」
私は、恐る恐る彼女の名前を口にした。
だってそのキレイな青い瞳からは、今にも涙がこぼれ落ちそう。
強気な彼女が泣くなんて、めったにないのに。
(現に私が彼女の泣き顔を見たことは、今だかつてない)
「おい…?なにか、あったのか…?」
今さっきまで私と同じソファーに座っていたレッドも、いつもと違うブルーの様子を不思議に思ったみたいで立ち上がる。
すると…、キッ、と突然、ブルーは鋭い目つきになった。
「え…?」
ブルーの瞳がとらえているのは…私、だ。
「アンタ…ッ!いったい…どういうつもり!?」
ズンズンとブルーが私に歩み寄って、ガシッと両肩をつかんで言う。
「え…、なに、」
「とぼけないで!!何であんなこと言ったのよ!?」
「ッ…!」
グッと肩におかれた手に力がはいって、思わず顔をゆがめた。
「ブルー!落ち着けって!」
それを見たレッドがバッとブルーの手をはらって、私をかばうように彼女と私の間に立った。
「レッドには関係ないでしょ!どいて!」
「落ち着くまではどかない!」
「ッ…!」
勢いよく言い切ったレッドに、グッと拳をつくってうつむくブルー。
「何なのよ…!アンタはいつも守られてばっかりよね…!大事に、大切にされてきたから…人の痛みが分からないんでしょう?」
少し皮肉っぽいその言葉は、明らかに私に向けられたもので。
「…どいて、レッド。ブルーは私に話があるんでしょう?聞くよ。」
思わず対抗するかのように1歩、前に出た。
「レッドは、出て行ってちょうだい。2人で話したいから。」
「……。」
ブルーにそう言われ、レッドは納得いかなそうに私をチラリと見た。
「レッド、お願い。」
「…ああ。」
小さく返事をして、彼は部屋を出て行く。
必然的に部屋の中には私とブルーの2人きりになって…。
重い気まずい空気が流れていた。