花言葉
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「……わりい。また今度行こうぜ!」
「え、…あ、うん!」
慌てながらも返事を返す。
“また今度”
嬉しい。いつか、ゴールド君と2人でどこか行ける日がくるかもしれないってことか。
まあ、いつになるかは分からない、不確かな約束だけど……。
それでも今の私にはじゅうぶん嬉しい。
「それにしても…。」
1つになった影をみて(さっきまではゴールド君と私の影が並んでいたから)、ポツリとつぶやいた。
「………あの2人、なんだかお似合いだったなあ。」
喧嘩腰だったけど、お互いを大切に思っていることが分かった。
前、ゴールド君があの女の子の話ししてたとき、「その子彼女なの?」って聞いたら「友達に決まってんだろ!」と苦笑いしながら答えてたけど…。
絶対に友達以上に思ってる……気がする。
まあ、こっちは完全なる予想だけどね。
「私ももう少し早くゴールド君と知り合ってればなあ……。」
――……少しは何かが違ったのかもしれない。
「いいんじゃねえの?今からでも。」
「へっ?」
真横から声が聞こえたかと思えば、影が2つ並んだ。
横を見ると、なんと、さっき学校に戻ったはずのゴールド君が。
「へ……なんで…!?どうして!?あの女の子は!?」
「あー、掃除めんどくせーから、まいてきた。」
慌てる私をよそに、ゴールド君は平然と答える。
「えー!?平気なの!?」
「平気。それほどアイス食いに行きたかったんだって。」
ニッと笑いながら言うゴールド君。
……でもなんだか、あの女の子に悪いよね…。
「それなら…、あの子と行けばよかったんじゃないかなあ…?」
自分でも世渡りが下手だと思う。
心の中ではこんなにも喜んでるくせに。
でも聞いておかないと、素直に喜べないよ。
「……クリスじゃ、意味ねえんだよ。」
「え………」
ポツリと呟いたゴールド君。
でもその言葉はしっかりと私の耳に届いた。
体が芯からじわーっと体が熱くなるのを感じた。
だってそれって裏を返せば“私じゃなきゃダメ”ってことでしょ?
間違ってたら恥ずかしいけど、でもやっぱり自惚れちゃうよ。
「えっと…//」
「お前は?」
「へ?」
「俺じゃ不満か?」
少し不安そうに聞いてきたゴールド君。
「ぜ、全然っ!嬉しいよ!」
「そっか!」
私の返事を聞いて、まぶしい太陽みたいな笑顔になった。
「じゃあ、行くか!きっとクリスのことだから追っかけてくるぜ。」
「えー!?」
「よっしゃ!走るぜ!」
「ええー!?//」
ゴールド君は私の手を掴んで走り出す。
熱い。
きっと夏の暑さのせいじゃない。
ゴールド君に触れられているところから、じんわりと熱が広がっていく。
恥ずかしいけど、嬉しくって。
気づけば、顔がゆるんでいた。
やっぱりゴールド君には、きっと周りを幸せにする力がある。
ネムノキ
(花言葉は、やすらぎ)
(アナタの笑顔が、私にもうつったみたい)