時候の挨拶を覚えよう
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▼12月(シルバー)
「明日で今年も終わりだね。シルバーは年越しの予定はあるの?」
「おい。ナチュラルに話し始めるな。なぜお前がここにいる。」
ヤマブキシティ近くにある21番目の隠れ家。
ここにいることは誰にも告げていないハズなのにひょっこりと現れたコイツに心臓が止まるかと思った。
「ふっふっふ!シルバーのことはお見通しなんですー。」
「お前その笑い方、お前が思っているよりもだいぶ気持ち悪いぞ。」
「いやあそれにしても最近一層寒くなって、本格的に冬が始まったって感じですね!」
「現実逃避するな。話を聞け。」
イミテはムスッとした表情になって「はいはい。」とふてくされたような返事をする。
「…ゴルダックの〝ねんりき〟で探りあてたの。シルバーがいる場所。」
「たしかヤミカラスは特防をあげる〝あやしいかぜ〟を覚えるはずだ。教えワザだが…覚えさせる価値はあるようだな。」
「ちょ…〝ねんりき〟対策しようとするのやめてよ!だから言いたくなかったのにー!」
「ねんりきが防がれたとしても、ガーディで臭いをたどってもらうまでよ!」なんて自信満々に言いのけたコイツ。バカか。バカなのか。
そして妙にしつこい。
「私ね、シルバーがどこにいても見つけられる自信あるよ。そんな真っ黒な服で、特に夜はいかにも闇にまぎれちゃいそうだけど。」
スッと彼女の手が、俺の髪に触れた。
「綺麗な赤い髪の毛も、その銀色の瞳も、全部全部ヒントになるから。」
「おま、」
「だから絶対に見失わないよ。」
何度だって見つけてみせる、とイミテは笑う。
「…ストーカーじみた発言だな。」
「あーあ。今のでロマンチックな雰囲気ぶち壊しです。責任をとって明日は私に1日付き合いなさい。」
「俺より今のお前の発言の方がよっぽど空気ぶち壊していると思うんだが?」
それとロマンチックな雰囲気になった覚えはない。
そう言うと対して残念がっていないくせに、彼女はちぇっと口をとがらせた。
「…。」
なんで、
「……どうして俺に構う。」
いつもいつも、
こんなにも拒絶しているというのに。
「…また急に一気にシリアスな雰囲気にしたね、シルバー。」
「…。」
「踏み込まれるのは、嫌い?」
「…ああ。」
「ふふ。だよね、知ってる。でも私はシルバーのこともっと知りたい。嫌がられたとしてもね。」
「なぜだ。」
「ぷっ。なぜって…、野暮な質問するね。シルバー。」
次いで彼女は、優しく笑った。
「そんなの、」
初冬の候・歳晩の候
(好きだからに決まってるじゃない)
(ねえ、もう一度誘ってもいい?)
(今年の年越し、一緒に過ごしませんか?)
「明日で今年も終わりだね。シルバーは年越しの予定はあるの?」
「おい。ナチュラルに話し始めるな。なぜお前がここにいる。」
ヤマブキシティ近くにある21番目の隠れ家。
ここにいることは誰にも告げていないハズなのにひょっこりと現れたコイツに心臓が止まるかと思った。
「ふっふっふ!シルバーのことはお見通しなんですー。」
「お前その笑い方、お前が思っているよりもだいぶ気持ち悪いぞ。」
「いやあそれにしても最近一層寒くなって、本格的に冬が始まったって感じですね!」
「現実逃避するな。話を聞け。」
イミテはムスッとした表情になって「はいはい。」とふてくされたような返事をする。
「…ゴルダックの〝ねんりき〟で探りあてたの。シルバーがいる場所。」
「たしかヤミカラスは特防をあげる〝あやしいかぜ〟を覚えるはずだ。教えワザだが…覚えさせる価値はあるようだな。」
「ちょ…〝ねんりき〟対策しようとするのやめてよ!だから言いたくなかったのにー!」
「ねんりきが防がれたとしても、ガーディで臭いをたどってもらうまでよ!」なんて自信満々に言いのけたコイツ。バカか。バカなのか。
そして妙にしつこい。
「私ね、シルバーがどこにいても見つけられる自信あるよ。そんな真っ黒な服で、特に夜はいかにも闇にまぎれちゃいそうだけど。」
スッと彼女の手が、俺の髪に触れた。
「綺麗な赤い髪の毛も、その銀色の瞳も、全部全部ヒントになるから。」
「おま、」
「だから絶対に見失わないよ。」
何度だって見つけてみせる、とイミテは笑う。
「…ストーカーじみた発言だな。」
「あーあ。今のでロマンチックな雰囲気ぶち壊しです。責任をとって明日は私に1日付き合いなさい。」
「俺より今のお前の発言の方がよっぽど空気ぶち壊していると思うんだが?」
それとロマンチックな雰囲気になった覚えはない。
そう言うと対して残念がっていないくせに、彼女はちぇっと口をとがらせた。
「…。」
なんで、
「……どうして俺に構う。」
いつもいつも、
こんなにも拒絶しているというのに。
「…また急に一気にシリアスな雰囲気にしたね、シルバー。」
「…。」
「踏み込まれるのは、嫌い?」
「…ああ。」
「ふふ。だよね、知ってる。でも私はシルバーのこともっと知りたい。嫌がられたとしてもね。」
「なぜだ。」
「ぷっ。なぜって…、野暮な質問するね。シルバー。」
次いで彼女は、優しく笑った。
「そんなの、」
初冬の候・歳晩の候
(好きだからに決まってるじゃない)
(ねえ、もう一度誘ってもいい?)
(今年の年越し、一緒に過ごしませんか?)
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