言葉の中の真実
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チラシを持っていたのもたまたまだ、とか
クリスにあげにいくつもりだった、とか
あの後シルバーは他のことも弁解し始めた。
…そんなことしてもバレバレなのに。
シルバーは優しい人だから、私が疲れてると思ってこんなことしてくれたんでしょ?
ほんの少し頬を赤らめながら話すシルバーをかわいいなあと思いつつ、
「あ、あれじゃない?」
カフェらしき建物を発見して私は足を止めた。
お店の前には結構な行列ができている。
「とりあえず行ってみよっか。」
「ああ。」
私は彼の先を進み、扉を開けた。
「…!」
扉の向こうにはたくさんのウエイター達がいて、いくつもの「いらっしゃいませ」という声が飛び交う。
そしてホールの真ん中にはマカロンが大量に積み重ねられていた。
壁は白で床はピンクチェック。
まさに可愛らしいという言葉がぴったりな、そんなお店だった。
「2名様ですか?」
「はい。チラシを見て来たんですけど…。」
「かしこまりました。どうぞこちらへ。」
振り返ればシルバーの引きつった顔が目に入ったが、せっかく来たんだし…、と思い奥に進んだ。
「どうぞ。」と案内されたのは、一番奥の窓側の席。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「このクーポンについてるケーキと、あと「コーヒー。」
シルバーが私の言葉を遮るように言った。
このやろう、何が何でもケーキ食べない気だな。
「しばらくお待ちください。」
店員が去った後、チラリとシルバーを見れば、案の定居心地が悪そうな表情を浮かべていた。
「想像してた以上に可愛いお店だったね?」
「…食べたらさっさと帰るぞ。」
シルバーは不機嫌そうにそう言った。
「あはは…」
まあ女の私でも少し恥ずかしくなるようなメルヘンチックなお店だから、仕方ないといえば仕方ないんだけど。
「お待たせしました。こちらがクーポンに載っていた、イチゴショートになります。」
数分と待たないうちにケーキが到着した。
真っ白なクリームに真っ赤なイチゴ。
さらにはチョコレートソースで飾られていて、お皿のすみにはちょこんとピンクと白のマカロンが2つ乗っていた。
これには思わず歓声の声をあげる。
「すっごい!可愛い!ねっ?シルバー?」
そうシルバーに同意を求めた後で後悔した。
シルバーには聞くだけ無駄か…。
無愛想に「別に…」とか言われそう。
だから、
「ああ。可愛い。」
まさかの返答に耳を疑った。
シルバーの口から“可愛い”って単語がでてくるなんて…!
「…なんかシルバーかわいい。」
「はっ?」
「素直でかわいい。いつもそうだといいのに。」
にやけそうになるのをこらえてそう言うと、シルバーはあっけらかんとした様子で答えた。
俺はいつも素直だ
(俺だって素直な時くらいあるから)
どのへんが?
1から教えてほしいです。