本音を聞かせて
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イミテは彼女から目線をそらし、天井を見るようにしてつぶやいた。
「私、今日はここに泊まりたいなあ。」
「イミテ、何言って…、」
「なんかさ、楽しいことした後って、やけにむなしくならない?」
「えっ?」
「んー…そうだなあ。たとえるなら、友達と遊んでて帰る時になったら急にさびしくなるような感じ!」
イミテは人差し指をピーンと立てながら、ブルーに向けて言い放つ。
「だから泊めて!今日は朝まで語ろうよ!」
楽しみで仕方がない、と言った様子で、彼女はにっこりと笑った。
唖然とするブルーをよそに、イミテはリビングに向かう。
そしてガラガラと勢いよく窓を開けてモンスターボールを投げると、中からピカチュウを出した。
このピカチュウはイミテのもっとも信頼するパートナーだ。
「##NAME2##。家に行って着替えとか持ってきてくれる?」
「ピ一!」
##NAME2##と呼ばれたピカチュウはイミテの言葉に文句1つ言わず元気よく返事をし、かけていった。
おそらくこのピカチュウもイミテと同じ気持ちなのだろう。
“ブルーに1人で泣いてほしくない”と。
そんなピカチュウの後ろ姿を見送り、彼女は「これでよし」と言って窓を閉める。
「イミテ!そんな一方的に「ブルー!」
不満を言おうとしたブルーの言葉をイミテがさえぎった。
「勘違いしないでね!ブルーの為とかじゃなくて、私がブルーと一緒にいたいだけなんだから!」
「イミテ…」
「さーて!まずは食器洗いでもしますか!ブルーも早く!」
肘のあたりまで腕まくりして、何やらやる気満々のイミテ。
彼女はルンルン気分でキッチンに向かう。
その後ろ姿をぼんやりと見つめていたブルー。
すると、ふと、背中越しに彼女に声がかけられた。
「……ブルー、甘えたっていいんだよ?」
「え?」
優しい口調で。
「寂しいときは、頼っていいんだよ?」
「……。」
顔は見えないけど、たぶんにっこり笑っている。
そして、
「友達でしょ?私達?」
きっと、優しくほほえんでいる。
その何気ない言葉に、ブルーの目にはじんわりと涙が浮かんだ。
―……パパとママがいなくたって、あたしには大切な仲間達がいる、イミテがいる。
グッと服の袖で涙を拭き取った。
「違うわよ…、」
ブルーがイミテの腕をつかみ、驚いた彼女は振り返り、ブルーを見る。
「……友達じゃなくて、親友でしょ!」
ブルーはそう言って、いつもの彼女らしい、明るい笑顔を見せた。
今年の誕生日は
きっと一滴も涙は流さない
だって大切な友達――否、親友が、そばにいてくれるから
そうでしょ、イミテ?
深海のような澄んだ青の瞳の中に、
キラリと光る真珠のような輝きが見えた
.