スケートボード
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「わ、私…?」
でもあまりに突然すぎて信じられなくて、思わず聞き返した。
「イミテ以外に誰がいるんだよ。」
そう言ってゴールドは少し苦笑いをする。
ねえ、ほんと?
私のことなんて見てないと思ってた。
「……私も、小さい頃からずっと……好きだったんだよ。」
そう、ずっと。
関係をこわしたくなくて言わなかったけど、ずっとずっとゴールドのこと想ってた。
小さい頃からずっと、この気持ち、忘れたことなんてなかった。
アナタが、大好きだったから。
「大好き。……大好き、ゴールド。」
幼なじみ
そこには越えられない何かがあって
越えてしまったら何かが変わってしまいそうで、
ゴールドが私から離れてちゃいそうで
ずっとずっと怖かった
一緒にいられなくなるぐらいならこのままでいいと、気持ちに蓋をした
でも、風に後押しされてとびこえてみたら、
想像してたものとは全く別物
今までと変わらない軸に
温かくて幸せなものがくっていたような
そんなものに巡りあえた
「よかったー!ブルー先輩のせいで変に緊張しちまったぜ;」
「え、何のこと?」
「いや、何でもねえ。」
ゴールドはいつものようにニッと笑う。
「ねえ……、もう他の子、ナンパしないでね?」
「ああ。」
「目で追うのもなしだからね!」
「ぷ……ああ。」
「それと、」
私が話しを続けようとしたら、ゴールドは苦笑しながら「まだあんのかよ。」と言った。
「これが1番大事なんだから。」
「なんだよ?」
「言おうとしたらゴールドが止めたんでしょー!」
「バカ!動くな、揺れる!」
「あ、ごめん。」
ゴールドは体制を立て直し、ふうと息をつく。
「で、なんだよ?1番大事なことって。」
「……ずっと、」
「あ?」
「……これからもずっと、そばにいてください。」
ガッと言う音と一緒にスケートボードが止められた。
突然の出来事に私は驚いて顔をあげる。
「ちょっと、いきなり…、!」
直後、あたたかなぬくもりに包まれる。
「あたりまえだろ!お前こそ、離れんなよ!」
ギュッと、さらに強く抱きしめられて、私も彼の背中に手を回した。
「……うん。」
これからも一緒にいるなんて、結構たやすいだろう、……なんて思ってしまう
だって小さい頃から一緒にいたんだよ、私達
1つ変わったことは、
幼なじみから恋人になったってこと
たとえ何があっても
幼い頃の記憶が私達をつなぎ止めてくれる
『な、乗ってみれば案外楽しいもんだろ?』
『うん!気持ち良かった!』
『だろ!俺に言えばいつでも乗せてやるよ。』
『えー、うーん…。』
『どうした?』
『だってそれ、ゴールドの大切な物なんでしょ?私なんかが乗っちゃっていいのかなって…。』
『いいんだよ!イミテは!』
『え……?』
『俺、スケートボードも大切だけどイミテも大切だし!』
『!私も!ゴールドのこと大切!』
『………!//』
『大好き!』
これからもきっと、
ゆっくりゆっくり変わらない雰囲気で
私達なりに進んでく、
ゆるやかな坂道を確実に進む、
スケートボードのように
.