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次の日。
昨日のケーキのお礼にクリスにお菓子を届けようと、オーキド博士の研究所にやってきた私。
まあ本当はいろんな愚痴を聞いてほしかったっていうのもあるけど。
研究所にはグリーンさんに会いに来ていたブルーさんしかいなかった。
話しかけたら会話が弾んで、ただいま2人で世間話中。
「それでね、デートするときは周りの女の子達に気づかれるとやっかいだから、グリーンに帽子をプレゼントしてあげたの。」
「へー!優しいですね、ブルーさん!」
「でもグリーンの髪の毛ってだいぶボリュームあるでしょ?だからどんなに押し込んでも、帽子より髪の毛のが勝って跳ね返っちゃうの。」
「あははっ!まさか!」
「そのまさかなのよ!イミテも一度見てみなさいよ。びっくりするから。」
「はい!ぜひ!……ぷぷ。」
やばい、おもしろすぎてまだ笑いが止まらない。
ふと私は時計を確認する。
あ、もう1時間近く話してる。
ブルーさんは優しいし頼りになるしおもしろいから、ついつい話し込んじゃうんだよね。
「で、イミテはどうなの?」
「え?何がですか?」
「好きな人!いるんでしょ?」
「え、ちょっと待ってください。さっきまでグリーンさんの話しでしたよね…?」
「いいじゃない!聞きたいのよ。」
ブルーさんはパチリとウインクして、私の言葉を待っている。
彼女はいい人だけどたまに強引だ。
「あ、私、紅茶でもいれてきましょう「いらないわ。」
即答…!
逃げ出そうとしたのに…!
「好きな人!いるんでしょう?」
「いや、あの…その…、」
言葉につまってしまう。
やっぱり他人に好きな人をバラすのは少し恥ずかしいから。
「焦れったいわね。ゴールドでしょ。」
私が言おうか言わないか迷っていると、ブルーさんはしれっとそう言った。
あまりにあっさりとしていたから、私も最初は何がおこったのか分からなかったけど…。
「えええー!?何で!?え!?クリスに聞いたんですか!?」
頭がそれを理解したときには、思わず叫んでいた。
「ううん。かまかけただけ。」
「………。」
やっぱブルーさんには叶わない。
「イミテとゴールドって幼なじみだったわよね?」
「はい。………でも小さい頃からずっと一緒にいるからか、異性としてみられてない気がするんです。」
「ふうん。意外ね。あたしにはゴールドもイミテに気があるように見えたけど?」
予想外のブルーさんの言葉に、私はぶんぶんと首を横にふった。
「まさかまさか!昨日だってナンパした女の子の話しされたんですよ!?」
「ゴールドが…?」
「私のことなんて全く眼中にないんですよ、アイツは…。」
いつも側にいたから分かるんだ。
ゴールドの他の女の子との話し方見てると、私の時とだいぶ違うし。
私にはあまり優しく接してくれない気がするんだ。
ブルーさんは頬杖をつきながら何かを考えているみたいだったけど……、少ししてから人差し指を顔の前に突き出してこう言った。
「いい考えがあるわ!あたしにまかせなさい!」
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