ミルクティーに砂糖を入れましょう
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ふいに、私の指と彼の指をからめてみた。
そのままギュッと少し力をこめてみれば、「…おい。」と落ち着いた静かな声が返ってくる。
「なにしてるんだ。」
「手、つないでるだけだよ?」
まるで何事もないかのようにそう返してギュッともう一度握りなおしてみた。
温かさが伝わってくる。
大好きな人とこうして触れられるって幸せだよね…うんうん。
「グリーン。」
「なんだ。」
「好き。」
「…。」
案の定無言を返されたけど、私はこれまた気にせず続ける。
「好きだよ…、大好き。」
本当に本当に、大好きなの。
愛おしくてしょうがないの。
アナタの隣にいられることが、本当に幸せなの。
私のこの気持ち、グリーンにちゃんと伝わってるかなあ…。
「…なにかあったか?」
「?なにもないよ。」
「なにがあった。」
私の否定の言葉は受け入れてはもらえなかったらしい。
また同じことを聞かれた。今度は断定の形で。
「信じてくれないの?」
「お前、明らかにいつもと様子が違うだろ。」
「ひどーい。ちょっと甘えてみただけなのに。」
手を離して、今度はグリーンの腕にギュッと抱きついてみる。
グリーンはやっぱり怪訝そうな表情をうかべた。
「なにその反応。甘えちゃいけないってこと?ふんだっ。」
少しすねたふりをして、腕をはなしてそっぽをむく。
本当は全く気にしてない。
グリーンがこんな感じのベタベタしたスキンシップを好まないことはもう分かりきっている。
彼がそんなことしてきたら「え、グリーンどうしたの?ブルーの変装じゃないよね?顔にメタモンはりついてないよね?」とかいう反応を返すであろう自信が、私にはある。
「…苦しい顔してる。」
「そんなこと分かるの?グリーンに。」
「お前はすぐに顔にでるから比較的分かりやすい。」
フン、と得意気に鼻をならされ、ムッとした私は「ブッブー、はずれ!!」と彼に人差し指を突き出して続けた。
「私は今とても幸せです!残念でした~。」
「なんだその幼稚な文章。」
「…幼稚ってひどい!」
「嘘ついてるだろ。」
「嘘じゃないもん。」
「じゃあなんでそんな顔してるんだ。眉間にしわよってるぞ。」
「…。もともとそういう顔なんですー。」
気づかなくていいよ。
私が今幸せなのは本当だから。
こうしてグリーンと一緒にいる時間がすごくすごく大好きだから。
「…ああ。」
グリーンがつぶやく。
いつもの声色のまま。
「幸せすぎて、苦しいのか?」
ピタリ、と言い当てられてゆっくりと彼の顔をのぞき見る。
その瞳に映る私は、ひどく情けない顔をしていた。
たまに彼のこういう察しのいいところが心底嫌になる。
どうしていつもいつも、自分すら気づいていない私の本心に気づいてしまうの?
「そう…かもね。」
薄々は分かってた。
私はこの幸せな時間がいつかなくなってしまうんじゃないかと考えて、苦しくなっているって。
幸せだ、そう感じる度に心の裏側で言い表しようのないような不安な気持ちも一緒に感じてしまう。
心がギュッとせまくなる。苦しくなる。
「…なーんか、少女漫画みたいね!」
幸せすぎて辛い、なんて。
ただののろけだと思っていたけど、あるんだね。こんな気持ちになることって。
だからもちろんさっきみたいにグリーンと手をつないだりくっついたりして彼に触れてみても、幸せだって思って余計に苦しくなる一方で。
抜け出せない。
この対局にある感情から。
苦しい…や。
.
そのままギュッと少し力をこめてみれば、「…おい。」と落ち着いた静かな声が返ってくる。
「なにしてるんだ。」
「手、つないでるだけだよ?」
まるで何事もないかのようにそう返してギュッともう一度握りなおしてみた。
温かさが伝わってくる。
大好きな人とこうして触れられるって幸せだよね…うんうん。
「グリーン。」
「なんだ。」
「好き。」
「…。」
案の定無言を返されたけど、私はこれまた気にせず続ける。
「好きだよ…、大好き。」
本当に本当に、大好きなの。
愛おしくてしょうがないの。
アナタの隣にいられることが、本当に幸せなの。
私のこの気持ち、グリーンにちゃんと伝わってるかなあ…。
「…なにかあったか?」
「?なにもないよ。」
「なにがあった。」
私の否定の言葉は受け入れてはもらえなかったらしい。
また同じことを聞かれた。今度は断定の形で。
「信じてくれないの?」
「お前、明らかにいつもと様子が違うだろ。」
「ひどーい。ちょっと甘えてみただけなのに。」
手を離して、今度はグリーンの腕にギュッと抱きついてみる。
グリーンはやっぱり怪訝そうな表情をうかべた。
「なにその反応。甘えちゃいけないってこと?ふんだっ。」
少しすねたふりをして、腕をはなしてそっぽをむく。
本当は全く気にしてない。
グリーンがこんな感じのベタベタしたスキンシップを好まないことはもう分かりきっている。
彼がそんなことしてきたら「え、グリーンどうしたの?ブルーの変装じゃないよね?顔にメタモンはりついてないよね?」とかいう反応を返すであろう自信が、私にはある。
「…苦しい顔してる。」
「そんなこと分かるの?グリーンに。」
「お前はすぐに顔にでるから比較的分かりやすい。」
フン、と得意気に鼻をならされ、ムッとした私は「ブッブー、はずれ!!」と彼に人差し指を突き出して続けた。
「私は今とても幸せです!残念でした~。」
「なんだその幼稚な文章。」
「…幼稚ってひどい!」
「嘘ついてるだろ。」
「嘘じゃないもん。」
「じゃあなんでそんな顔してるんだ。眉間にしわよってるぞ。」
「…。もともとそういう顔なんですー。」
気づかなくていいよ。
私が今幸せなのは本当だから。
こうしてグリーンと一緒にいる時間がすごくすごく大好きだから。
「…ああ。」
グリーンがつぶやく。
いつもの声色のまま。
「幸せすぎて、苦しいのか?」
ピタリ、と言い当てられてゆっくりと彼の顔をのぞき見る。
その瞳に映る私は、ひどく情けない顔をしていた。
たまに彼のこういう察しのいいところが心底嫌になる。
どうしていつもいつも、自分すら気づいていない私の本心に気づいてしまうの?
「そう…かもね。」
薄々は分かってた。
私はこの幸せな時間がいつかなくなってしまうんじゃないかと考えて、苦しくなっているって。
幸せだ、そう感じる度に心の裏側で言い表しようのないような不安な気持ちも一緒に感じてしまう。
心がギュッとせまくなる。苦しくなる。
「…なーんか、少女漫画みたいね!」
幸せすぎて辛い、なんて。
ただののろけだと思っていたけど、あるんだね。こんな気持ちになることって。
だからもちろんさっきみたいにグリーンと手をつないだりくっついたりして彼に触れてみても、幸せだって思って余計に苦しくなる一方で。
抜け出せない。
この対局にある感情から。
苦しい…や。
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