本当は、ね
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…………でも、
「ブルー……。……告白されたときね、少し考えちゃったの。」
「……なにを?」
「この人と付き合ったら、こんなさみしい想いしなくてすむのかな、って。……私、最低だよね。」
楽になりたくて、少し気持ちが揺らいだの。
好きでもない人に。
私、今、自信を持って、レッドのこと好きって言える?
こんな私に、レッドの隣にいる資格、ある?
「最低なんかじゃないわ。」
ふわっとブルーが優しい表情を見せる。
「気持ちが揺らいで当然よ。心細い思いしてる時に、あんなに堂々と告白してくれる人が現れたんだもの。」
「そういうもんなの…?」
「ええ。でもそんなにほったらかしにされてたらレッドへの気持ちもさめて、次に告白されたとき断れなくなっちゃうわよ?」
ブルーの言葉にはっとした自分がいた。
レッドのこと、好きじゃなくなっちゃう……?
「今度レッドが帰ってきたら、ちゃんと言いなさいよ?あんまりさみしい思いさせないで、って。」
「…でも…」
私が不安そうな顔をすれば、ブルーはまた微笑んでくれた。
「レッドのこと、好きでいたいんでしょう。」
「う、うん…。」
レッドのこと、好きだよ。
この気持ち、なくしたくない。
「ありがとう。」
ブルーの言葉に気持ちが少し楽になって笑ったら、ブルーも笑い返してくれた。
突然扉が開いて、グリーンが入ってきた。
「あらグリーン。もう今日は挑戦者こないの?」
「ああ。もう終わった。」
「お疲れさま。じゃあ私、そろそろ帰るね。ブルー、ありがとう。」
「いーえ。私も暇だったから楽しかったわ。グリーンったらいつもジム戦で構ってくれないだもん。」
「仕事なんだから仕方ないだろう。」
「ひどーい!グリーン、私のこと愛してないの?」
そう言ってブルーはグリーンの腕にぎゅっとくっつく。
グリーンはうるさい女だ、と呟きながらもどこか幸せそう。
なんか羨ましいな…。
「あはは。グリーンもブルーも仲良くね。」
「ええ、もちろん!イミテ、またお話しましょうね。」
「うん!バイバイ!」
私は軽く手をふって、トキワジムを後にした。