僕らの恋模様
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「(何なの、あれ…。)」
イミテは眉間にシワを寄せながら、少し離れた場所で、実につまらなそうにその様子を見ていた。
こう見えてもレッドはリーグ優勝者。
人気があってもおかしくない。
いや、むしろ人気がないほうがおかしい。
加えて普段は修行にでていることが多く、なかなか会えない貴重な人でもある。
そんな人に会えたのだから、女の子達が黙ってみているはずがない。
だけど…、レッドの周りに他の女の子がいるのは、どうも気にいらない。
レッドもレッドだ。
嫌がる様子1つ見せず、楽しそうに話している。
すぐに終わるだろう…。
そう思い、イミテは近くのたこ焼き屋にむかった。
数分後、たこ焼きを1パック手にしたイミテが戻ってきた。
「………」
そして呆れた表情になる。
レッドの周りの女の子は、減るばかりか少し増えたようだ。
「レッドさん、サインお願いしてもいいですか?」
「おう!」
「あ、空いてる日ありません?この前ポケモントレーナーになったばかりなんですけど、バトルのコツがイマイチ分からなくて…。」
「抜けがけはズルいわよ!」
「私も教えて下さい!」
群がる女の子達にイミテはついにため息をつく。
そんなの、仲良くなる為の口実に決まってるじゃない…。
しかしレッドは全く気づいていないようで…。
その上バトルと聞き、彼の目の色は変わった。
「俺でよければ暇な時に、いつでも教えてやるよ!」
「「「「!」」」」
彼の優しさにときめいた女の子がいたことは言うまでもない。
「(もう見てられない…!)」
イミテは女の子をかきわけ、レッドに近づいていく。
彼の隣まで行き腕を掴むと、
「悪いけどこの人は毎日忙しいから他をあたって。」
「な、何なのよ、アンタ!レッドさんの何なの!?」
1人の女の子にそう聞かれ、イミテはうーんと考えこむ。
「え……ただの友達、かな?」
「友達なら黙ってて「あ、そうそう!」
イミテは大きな声をだして女の子達の言葉を遮った。
そして遠くを見る。
「さっきあっちにグリーンがいたけど?バトル教えてほしいんならグリーンに教われば?」
ジムリーダーだしね、とイミテはつけたす。
しばしの沈黙。
そして…、