僕らの恋模様
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「よーし…!」
イミテは小さく意気込み、白のヨーヨーに狙いを定める。
………が、
ポチャンッ!!
「わっ!?」
水しぶきがイミテに向かってとび、彼女は小さく声をあげた。
「下手だなー、イミテは。」
「難しいの!そんなこというならレッドやってみてよ。」
「よし!見てろよ!」
お祭りでは男の子がカッコよく取ってあげて、女の子にプレゼントする…、というのが定番であるが…。
バシャンッ!
「「うわ!?」」
現実はそう甘くはない。
また水しぶきが飛び、今度は2人して被害をうけた。
「レッドー?」
「今のは偶然だ!偶然!おじさん、もう1回!!」
数十分後、お祭りの屋台の間を歩く2人の姿があった。
イミテの手には、あの白いヨーヨーがあり、彼女はそれをポンポンッと弾ませていた。
「へへ!やっぱりヨーヨーっていいね!」
「そうだな!はあー…、それにしてもヨーヨーつりがあんなに難しいもんだったなんて…。」
「あはは…。」
あれから何度も挑戦した2人だったが、一向にとれず、見かねた屋台のおじさんがプレゼントしてくれたのだった。
「ま、引き分けってことで。来年は絶対勝つから。」
軽く足を弾ませ、ごきげんといった様子で話すイミテ。
「何言ってんだよ。俺が勝つからな!イミテに持ちきれないほどヨーヨープレゼントしてやるよ。」
「ふふ、できるもんなら、ね?」
「くっそー!」
レッドをからかいながら、イミテは内心嬉しく思っていた。
それって来年も一緒にお祭り行こうってこと?…と。
レッドとイミテは昔からの付き合いだけれど、決して彼氏彼女の関係ではない。
頼れる仲間…、友達以上恋人未満といったところか。
一緒にいると居心地がいい…、お互いにそう思っているのだが、どちらも恋愛には疎い。
しばらく進展はなさそうだ、と思っていたが……、
「……あ、レッドさんですよね!?ポケモンリーグ優勝者の!」
「え、ああ…まあ…。」
「レッドさん!?うそ!修行にでてるって聞いたけど帰ってきたの!?」
「え!?どこどこ!?」
あっという間にレッドの周りは女の子でいっぱいになった。