そばにいて欲しい人
夢小説お名前変換こちらから
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「………」
「……イミテ先輩、泣かないでください!」
「泣かないよ。誰が泣くもんか。」
むしろ今私は怒ってるんだ。
「別にいいし。レッドとカウントダウンしなくったって年はこせるし。」
「そうッスよ!皆で楽しみましょう!」
「……というか、ゴールドが確信ないこと言うから変な期待しちゃったじゃない。」
「……え?」
「もー!やだ!ゴールドのバカー!」
「えぇえ!?なぜに俺!?」
ゴールドのせいで変な期待しちゃったっ!
これだからポジティブは嫌なんだ!
「……ごめん。やつあたりした。」
「平気ッス。ちょっと傷ついたけど。」
そんな私達の様子を見て、グリーンははあ、とため息をついた。
「行ってこい、イミテ。」
「え?」
「今なら間に合うぞ。」
「………でも、」
反論しようとしたとき「そうよ!」と威勢のいい声が聞こえた。
「行ってきなさい、イミテ!」
「……ブルー、酔いはさめたの?」
「ええ。…って今はそんなことどうでもいいでしょ!」
私があはは、と笑うとブルーは腰に手を当てて、優しい笑みを浮かべた。
「年明けぐらい好きな人の隣で笑ってなさい!」
「………うん!」
ブルーのおかげで決心がついた!
私はすぐさま走りだした。
「全く世話がやけるわねぇ…」
「お前もだ。未成年が酒を飲むな!」
「…はーい。」
「なんかブルー先輩も可愛いッス。」
「あら、ありがと。」
「……睨まないでくださいよ、グリーン先輩。」
走って走って、ようやく見つけた、赤い背中。
「レッドっ!」
私は彼の名前を大声で読んだ。
「イミテ!?」
驚いたように瞳をまん丸にして振り向いた彼。
「どうしたんだよ!?」
「どうしたんだよ、じゃないよ!バトル終わったらすぐ帰るって言ったじゃない!」
「あー…ちょっと用事ができて……」
ポリポリと頬をかいて、あからさまに目をそらした彼。
何それ!あたしの思いも知らないで!
「だったら皆でカウントダウンしようぜ、とか言わないでよね!」
「いや、俺……」
「カスミと過ごしたかったんなら最初からそう言いなよ!バカ!」
叶わないなら期待させないでよ。
初めからスキをみせないでよ。
嫌いになるくらい、突き放してよ。
中途半端な優しさなんていらないんだからっ!