似たものどうし
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次の日。
いつもどおり、いつもどおり。
と、呪文のように自分に言い聞かせて学校に向かった。
レッドに会って昨日のこと聞かれたら「昼ドラ録画するの忘れて慌てて家に帰ったの。」って答える。
うん、完璧。
いつもどおり、
いつもどおり…、
「イミテ。」
ギクッと一瞬固まった。
恐る恐る振り返れば、
「あ、ブルーか!よかった~、おはよう!」
「?何がよかったのよ?」
「あ、いや、別に…。」
慌てて顔をそらす。
レッドじゃなくてよかった、なんて言えない。
「何かあったの?昨日あの後、レッドと一緒に帰ったんでしょう?」
「あー、う、うん。」
「…なんかはっきりしないわね。イミテ、何か隠してるでしょ?」
さっそくバレたー!
「え、その…。」
「ほら言ってみなさい。特別にいつもの3割引で相談うけてあげるから。」
「ええと、お金とらないでほしいな。」
私の言葉を無視して「いいから早くいいなさい。」とせかすブルー。
よくないんだけどね。
お金重要なんだけどね。
なにせ、私のお財布には50円玉1枚と10円玉3枚しかないんだから!
「ここではちょっと…。教室言ったら話すよ。」
「仕方ない。待ってあげるわ。」
とりあえず一安心。
通学路って誰が聞いてるか分かんないからね。
「あ、グリーン発見っ。」
まさに語尾にハートがつきそうな勢いでそう言い、ブルーがかけだした。
グリーン…?
あ、本当だ。数メートル先にグリーンがいる。
「え。」
ちょっと待って、その隣りにいるのって、もしかしてもしかしなくてもレッドじゃないの?
やばい。心臓がバクバクいってる。
朝の呪文、全く効果発揮してない!
……うん、違う道から学校行こうか「イミテー!早く来なさいよー!」
ブルーのバカー!!
それに反応してレッドが「え、イミテ?」と振り向いた。
ああ、もう後にはひけない。
意を決して、彼らの隣りに並ぶ。
「おおおはよう!」
「……“お”の数多いぞ?」
「んなこと分かってるって!今最先端の挨拶だよ。そんなのも知らないの、あははは。」
「……。」
グリーンが「大丈夫なのか、これ。」とブルーに聞いていた。
大丈夫じゃないやい!
「あのさ、昨日…」
「ああ、うん。昨日ね!急な用事を思い出して、慌てて帰ったの!」
「…ふーん。ほんとに?」
うわあ、めちゃくちゃ疑いの目向けられたよ。
「あー!私、今日日直だったんだ!先行くねー!」
無理!たえられない!
ここは逃げるしかない。
「………イミテ、日直だったかしら?」
「レッド、何かしたのか?」
「…………。」
緊張しちゃって
(まともな会話もできやしない)