ambush
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顔がゆるんでたら絶対ブルーさんにバレるから、ここは慎重に…。
大きく深呼吸してガララっとドアを開けた。
「おかえり。あたしから逃げようなんていい度胸してるじゃない。」
「す、すいません。」
ニコッと笑いながらそんなことを言うブルーさんに、さすがに恐怖心を覚えた。
隠し通せるのか、私…。
「あれ?その紙袋、どうしたの?」
「あ、さっきレッドさんに会ってもらったの。バレンタインのお返しだって。」
「あら!よかったじゃない!いっぱい話しできた?」
「いえ、ただ渡されただけですから。」
ブルーさんがジッと私のほうを見る。
う……我慢我慢…。
「うーん…。顔赤くならないしアンタの好きな人、レッドじゃないみたいね。」
「あはは、またその話しですかー?」
セ、セーフ!!
「それにしてもおかしいわね。」
「え?」
「……バレンタインの時、確かイエローもレッドに義理チョコ渡してなか
ったかしら?」
「はい。それがどうかしたんですか?」
「何でイエローにはお返し渡さないのかしら?」
「あ、これ、イエローのぶんも入ってますよ。私とイエローへのお返し一緒にしたみたいです。」
「なーんだ、つまんないわ。新たな恋の予感がしたのに。」
「あはは……」
ほんと、ブルーさんの言うとおりだったらよかったのに…。
でも、もう暗い考えは止めるんだ!
今日少し話せただけでも嬉しいし!
「……でもやっぱり変ですよ。」
ポツリとイエローがつぶやいた。
「ん、何が?」
「僕、朝レッドさんとすれ違ったんですけど、挨拶しただけでしたよ?僕の分も入ってるなら、その時に渡してくれればよかったのに…。」
え………?
「そういえば、レッド、お昼食べ終わった後、そわそわした様子で教室から出て行ったわ。」
「!?」
「後、私がここに来るとき、教室の前うろうろしてたし……。」
それって、さっきすれ違ったのは偶然じゃなくて……レッドさんが私のこと待っててくれた……ってこと?
まさか、そんな…。
いや、自惚れちゃいけないよね……。
「もしかしたら、レッドの好きな人って……。」
そう言ってブルーさんはまさに私の思っていたことと同じことを口にして、ニヤリと笑いながらこっちを見る。
「……!?///」
そんなことを言われて顔にでないはずがない。
真っ赤になった顔を見て、ブルーさんはふふ、と笑った。
ああ、今度こそばれてしまった。
ambush
(「待ち伏せしてたのかもね」)
(満面の笑みでブルーさんが言ったから)
(私は、また顔が赤くなってしまった)
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