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道しるべがなくても
真っ直ぐと進んでいける
私の歩む場所が
道になる
ポケモンリーグも終わり数日たった頃、その知らせは届いた。
「へ…?パーティー?」
思わず聞き返した私に、博士は電話のモニター越しにうなずく。
『そうじゃ。今日の夜、わしの研究所で。お前達のポケモンリーグ入賞を祝おうと思ってのう。』
「今日の夜!?急すぎませんか!?」
『仕方ないだろう。イミテに全く連絡がつかなかったんじゃから。今日電話がかかってきてまさに不幸中の幸いじゃ。』
「あ、そうだったんですか…。」
『お前、ポケモンリーグが終わってからどこにいたんじゃ?』
「え…、えっと…森、かな?」
『森?どこの?』
「まあ…そこらへんのです。えへへー。」
あいまいな答えを返して、笑顔をつくった。
博士はじとーっとした視線を私に向けたけど『まあいい。』と言って話しを続ける。
『もうわしの知り合いには招待状は送ってあるから、それなりに盛大なパーティーになるじゃろう。』
「でも研究所って狭すぎてパーティーできないですよね?」
『まあパーティーと言っても、庭に料理を並べて皆で話しをするだけだから心配ない。少し時間がたったら一般公開もする予定じゃ。』
そう言って博士はまるで待ちきれないといった様子で話しをする。
「レッド達には言ったんですか?」
『ああ。ブルーとグリーンには伝えてある。ちなみに、ブルーがいろいろと手伝ってくれたんじゃ。イベントごとが好きみたいでのう。』
「………。」
ブルー、何か妙なことたくらんでないといいけど。
すごく嫌な予感がするのは私だけかなあ…。
『ただ、レッドとはいまだに連絡がつかないんじゃが…。』
「あ、たぶんディグダの穴にいると思いますよ。一昨日、バトルの挑戦受けたって言ってたんで。」
『ディグダの穴か…。アイツも優勝してから一気にいそがしくなったみたいじゃな。』
博士の苦笑いに思わずつられてしまった。
博士の言う通り、ポケモンリーグ以来レッドは一気に有名になっていそがしくなったらしい。
毎日誰かしらに挑戦受けてバトルしてるみたいだしね。
『すまんが、イミテ。レッドへの連絡を頼んでもいいかのう?』
「あ、はい。いいですよ。今いるところから近いんで。」
『どこにいるんじゃ?』
「クチバシティのポケモンセンターです。」
『はて…、クチバの近くに森なんてあったかのう?』
「(や、やば…!)で、そのパーティーって、何時からですか?」
『7時からの予定じゃが、ブルーが準備があるから6時前には来てほしいと言っておったぞ。』
6時前ってことは、レッドを呼びにディグダの穴に行って……ポケモン達にいそいでもらえばギリギリ間に合うかな。
「分かりました。じゃあ、また研究所で。」
『ああ。頼むな。』
プツッ…と電話のきれる音を確認して、受話器を元あった場所に戻した。
「(…準備って何の準備だろう…。)」
やっぱり嫌な予感がするなあ……。
その後、ピジョの背中に乗ってディグダの穴の入り口に着いた。
「ピジョ、ありがとう。…ウイン!」
ピジョをモンスターボールに戻して、ウインを出す。
「レッドのにおい、探してくれる?」
そう言って、ウインの頭をなでて背中にまたがる。
ウインは一鳴きしてダッと走り出した。
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