9話.紫の不思議にさそわれて
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明日は、明後日は
次こそは
アナタに会えるかもしれないから
その時に後悔しないように
どんな時でも
1番の私でいたいんだ
「遠いなあ、次の町。」
私が思わずそうつぶやくと、隣りを歩いていたサンはジーッと私の顔を見てくる。
「ちょ…!?違うの!今回は迷ったんじゃなくて、もともと遠いんだってば!!」
懸命に否定するけど、まだうたがいの眼差しで見てくる。
ホントなのにっ。
信じてもらえないのは日頃道に迷ってるから?
「うーん…。」
軽く落ち込みながら辺りを見ればもうすっかり日が暮れていて…。
うん、野宿決定だね。
「サン、水のあるところを探してくれる?」
そう言うとサンは鼻をヒクヒクさせ一目散に走り出した。
後についていけば、月の光でキラキラと輝く川が。
「あはっ!ありがと、サン!」
私はしゃがみこみ、水をすくって飲む。
大丈夫そうだね。
水を探してもらったのは飲みたかったからじゃなくて…。
私はモンスターボールを投げて、メタとウインをだした。
「メタ!ドラム缶に〝へんしん〟。」
バッグから洗面器をだし、ドラム缶になったメタにどんどん水をいれる。
「このくらいでいいかな?ウイン〝ほのおのうず〟!」
炎がドラム缶(メタ)を囲み、水がお湯へと変わっていく。
熱くない、心地いいぐらいの暖かさの炎だからメタにダメージはない。
「よーし!入浴タイムっと♪」
野宿の時は必ずこうしてお風呂にはいるんだ。
カーテンも何もないから、人が来たら大変なことになるけど…お風呂に入らないなんて考えられない!
旅してると汗かくし、ドロドロになるし!
いつもはピジョに周りに人がいないか確認してもらうんだけど…、まあ、こんな森の中どうせ誰もこないよね?
バシャン、バシャンとお湯の音が響き、辺りにシャンプーの香りが広がった。
約30分後。
「はあ~。さっぱりした!」
私はタオルで髪をふき、メタにドライヤーに〝へんしん〟してもらい髪を乾かす。
…メタが手持ちで本当によかった!
ガサッ…
「(え……?)」
ガサッ、ガサッ…
「な、なに!?」
まさか幽霊とかじゃないよね!?
そういえばシオンタウンって幽霊でるって噂があるし、このへんも近いから例外じゃないんじゃ…。
「メ、メタ!フシギダネに〝へんしん〟!」
メタはドライヤーから素早く姿を変える。
私はすかさずメタに抱きついた。
「モン;」
「だ、だって怖いじゃん!;」
ガサッ!
また音がしたー!;
野生ポケモンだよね!絶対そうだよね!
ユ…ユーレイじゃありませんように!
「(ひえぇえ;)あ、あそこに〝つるのむち〟!」
目の前の草むらをビシッと指差して指示。
メタからつるが伸び、かくじつに何かをとららえた。
でてきたのは…、つるに巻きつかれて不機嫌そうな男の子…。
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