22話.引け目を振りきって
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同情されるのは大嫌い
それでも
大切な人には
真実を知ってほしい
たとえ悪い方向に
むかったとしても
偽り続けるのは嫌だから
さあ、真実を
トキワの森での異変も無事解決して、私はその一連をオーキド博士に話した。
博士は「イミテにまかせてよかった。」って言ってくれて、何だか認めてもらった気がしてすごく嬉しかった。
レッドにも怪我した理由と博士に頼まれていたことを話したんだけど、案の定、彼は少し呆れ顔になって苦笑いをしてた。
でも「何匹かはイミテのおかげで救われたってことか!すげーじゃん!」って、いつもの明るい笑顔で言ってくれたんだ。
まあ、「むちゃして、能力はあんまり使うなよ。」って釘をさされたけど。
1日トキワシティのポケモンセンターに止まってレッドと別れた後、私はすぐに23番道路に行くことにした。
目的は、レベル上げとポケモンのワザの調整。
トレーナーがどれだけ的確に指示を出せるかが一番のポイントだしね!
修行は思ったよりちゃくちゃくと進み、気がつけばチャンピオンロードに来ていて…、たぶんもうすぐセキエイ高原につくと思う。
「あ!あれかも!」
屋根に大きなモンスターの飾りが乗っている建物を見つけた。
ポケモンセンターだ!
よかったー!ついた!
さっそく建物の中に入って、「回復」と張り紙が貼ってある列に並んだ。
皆、ここまでくるのに頑張ってくれたから早く回復させてあげないとねっ!
「お願いします。」
「お預かりします。」
皆を預けて、ふと隣りを見ると人の列ができていた。
何だろ……?
「あの、この列って何ですか?」
ジョーイさんに聞いたら、
「ポケモンリーグ出場者の受付ですよ。」
と返された。
へー!なるほど!
ポケモンセンターとリーグ受付が同じ場所になってるんだ。
「そうなんですか。ありがとうございます!」
私はジョーイさんにお礼を言って、さっそくその列に並んだ。
列っていっても4、5人しかいないけど。
結構少ないんだなー…。
いや、私が早くここに来すぎただけか。
まだリーグ始まる3日前だしね。
「次の方どうぞ。」
「あ、はい!えっと、マサラタウンのイミテです。」
いきなり呼ばれてびっくりして、私はあわてて前に進む。
「はい。ここに生年月日とあと顔写真をどうぞ。」
「え…顔写真…?」
聞いてないよ、そんなの。
私が唖然としていると受付係のお姉さんはクスリと笑った。
「なければ今撮りますので心配しないでください。いきますよー。」
お姉さんは少し横にずれると、どこからかカメラを取り出し私に向けた。
「い、今ですか…!?;え、笑っていいんですか?;」
「お好きなポーズでいいですよ。…ふふ。」
「あ、はい…;」
何か笑われて恥ずかしくなってきた。
ダメだ、私写真って苦手…。
どんなポーズにしようかな、と口元に手を当てて考えていると、
カシャッ!
「………え。」
突然のシャッター音。
え、まさか……。
「はい、撮れましたよ。」
「えー!?待ってください!待ってください!私、今ものすごい眉間にシワよってましたよ!?」
「でも取り直しは無理ですよ、混んでるんで。」
そんなバカな、思い後ろをふりむくと本当に10数人の列ができていた。
「…………;」
タイミング悪すぎる!
「次はこちらに名前をどうぞ。」
「はい…。」
このお姉さん、結構ひどい。
もういいや…、めんどくさい…。
写真のことはほぼ諦めて私は用紙に名前を書いた。
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