20話.決戦の向こう側
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目の前にある現実から
目を背けないで
答えは必ず
そこにあるから
どんなに壁が高くても
どんなに苦しくても
自分のためになる道へ
まず1歩―……
捕まえたロケット団は警察に引き渡し、ようやく一段落ついた。
「ロケット団も倒したし、これからしばらく平和になるな。」
レッドが大きく伸びをしながら、私に向けて笑顔を見せる。
「うん!…というかこの後どうしよっか?一応カントーにある町、全部回り終わったよね。」
洞窟とか山とかは行ってないとこがいくつかあるけど…大きな町は全てまわったはず!
…となると、私達は目的がなくなっちゃった訳で…。
「どうすっか…。あ、そういえばポケモンリーグっていつからだ?」
「え…。」
「……。」
「……。」
どうやら私もレッドも知らないみたい。
さっきグリーンに聞いとくべきだった…。
呆然と立ち尽くしてたら、見かねたオーキド博士が歩み寄ってきた。
「全くお前達は…。ポケモンリーグは1ヶ月後じゃ。エントリーは1週間前からだったがの。」
「1ヶ月か…。まだだいぶ時間があるね。」
「とりあえず今日はポケモンセンターに泊まって、ゆっくり考えようぜ。」
「うん!」
焦っても仕方ないしね!
それに今日はいろんなことがあって疲れたらからゆっくり休みたい。
あー…早くポケモンセンターに行ってベッドにだいぶしたい!
「それじゃあ博士、お体に気をつけて!」
ベッドが恋しくなったからオーキド博士にそう言って、私は足早に立ち去ろうとした。
でもすぐに「イミテ!」と博士に呼び止められる。
え…もしかしてあまりに呆気なさすぎた?
今日はマサラに帰ってきなさい、とか言われたらどうしよう。
1人でゆっくりしたいのに。
嫌だけど無視する訳にもいかないから、仕方なく引き返した。
「なんですか?」
「…話しがあるんじゃ。明日、わしの研究所にこれるか?」
話し…?
ロケット団関係のことかな?
「明日、ですか。はい。じゃあ…お昼頃行きます。」
朝はゆっくり寝てたいから、あえてのお昼頃で。
「うむ。待っとるからな。」
「レッドにも言っときますね。」
「あ、いや……レッドはいい。イミテだけできてほしいんじゃ。」
「私、だけ……?」
首を傾げる私の肩を博士はポンと叩き、「頼んだぞ」と言って町の人達の方に歩いていってしまった。
「どうした?イミテ?」
話しが長くて不思議に思ったのか、レッドが近づいてきて私の顔をのぞきこんだ。
「なんか博士が明日1人で研究所にきてくれ、って…。」
「1人で?何の用なんだ?」
「分かんない…。え、レッド!どうしよう!私なんか悪いことしたかな!?」
あわててそう言えばレッドは軽く笑った。
「それはないだろ。第一もしそうだとしたら俺だって呼ばれるはずだろ?ずっとイミテと一緒にいたし。」
「あー…そっか。」
じゃあ何だろ…?
他の人には聞かれたくない…私だけの話…か。
「まあ、とりあえずポケモンセンターの予約、とってこようぜ。」
「……うん!」
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