17話.覚悟の上で歩んでいく
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大切なものを守るため、
自分を犠牲にする覚悟に
強い信念を感じたんだ
「…みえてきたぜ。あれがグレン島だな。」
ギャラちゃんに乗ったレッドが嬉しそうに言った。
「ほんとだ!ワクワクするねっ!」
「ぷ…、イミテ、ごきげんだな。」
「だって、グレン島って火山があるから、きっと見たことない炎ポケモンがいっぱいいるでしょ?ポニータとかヒトカゲとか!」
実は炎ポケモン大好きな私。
だって……かっこいいだもん!
「(なんか違う気がするけど…嬉しそうだからいっか。)どうだろうなー。ん!?なんだ、ありゃあ!?」
レッドがギャラちゃんから身を乗り出して前方を見つめる。
私もラプから身を乗り出して見てみると、島の端のほうで勢いよく炎があがっているのが見えた。
「え?火事…?」
「あんな家も何もなさそうなとこで?」
「!やっぱり炎ポケモンがいるのかも!」
「(マジで…!?)…よし、見にいってみようぜ。」
ギャラちゃんとラプは火があがっている場所目指してスピードをあげた。
その場所にはすぐに着いたけど…海から地面までが高くて登れなそう。
「この上なのになー。」
レッドは難しい顔をしながら上を見てて…何か考えてるみたい。
「…レッド。あきらめてあっちの海岸からあがろうよ。」
「それじゃ遠回りになるだろ。まあ見てろって!」
そう言うとレッドはギャラちゃんをボールに戻し、よじよじと崖を登り始めた。
「えー!?」
まさかこの高さを登るなんて…!
私は思わず声をあげた。
「ちょ…落ちないでね!?」
「平気平気!よいしょっ…と。」
あっという間に崖の上までたどり着いたレッド。
やっぱり男の子って体力あるんだなー…。
「…レッド?どうなってるの?」
黙りっぱなしのレッドに、思わず聞いた。
でも返事は返ってこない。
陸に、なにかいるのかな…?
私も登るわけには…いかないよね。
そもそもこんな急斜面、登りきる自信ないし…。
すると突然、ゴオッと激しい炎が燃え盛った。
「!!うわちちちちち。」
「え!?レッド!?」
「誰かいるぞ!!カツラだ!!ひきずり出せ!!」
知らない人の…大人の男の人の声が聞こえた。
え、誰だろ…?
「レッ…」
「(隠れろ…!)」
レッドが目でそう訴えてきたから、私はあわてて岩の陰に隠れる。
「なんだこいつ!カツラじゃないぞ!」
「見られたからには同じこと。やってしまえ。」
「(え…!?『やってしまえ』って…!)」
あわてて出ていこうとした時、
「まて!!」
と、勢いのある声がした。
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