14話.正義の中のたくらみ
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正義感が強いってこと
分かってる
時には息抜きも大切だけど
周りの人を巻き込まないでほしいな
セキチクシティの少しはずれたところにある高原を、私とレッドは歩いていた。
「ねえ、ブイの調子はどう?」
「ん?いい感じ。自分から進化しようとしなければ特に辛くはないみたいだ。」
「そっか!よかったー。」
私はほっと胸をなで下ろす。
カスミのギャラちゃんみたいに副作用がでたら、1番つらいのはブイ自身だもんね。
「(よかったよかった♪)」
「……。」
「え?なに?」
「なんでもない!//」
「?」
視線を感じて聞けば、レッドはバッと目をそらした。
……なんなんだ。
「あっ!イミテ!ここよってこうぜ!」
「え…ここって…、サファリゾーン…?…なにそれ?」
「珍しいポケモンがいっぱいいるんだってさ!」
「へえ!おもしろそう!行ってみよう!」
私は2つ返事でうなずいた。
……だってレッドがあることを考えていたなんて、この時は全く知らなかったから。
入場料をはらってサファリーゾーンに入った私達。
入ってすぐ、係員が簡単な説明をしてくれた。
1人用のいかだに乗ってポケモンを見て回るみたい。
「レッド、先に行っていいよ。」
「そうか?じゃ、先行くぜ!」
笑顔でそう言って走っていくレッド。
本当にレッドってポケモン大好きだよね。
なんだか温かい気持ちになるなあ。
「お待たせしました。こちらです。」
レッドが行ってからしばらくたった頃、係員の人が来て乗り場まで案内してくれた。
「さあ、乗ってください。」
「あ、はい。」
促されていかだに乗ると…、
『セキチクシティサファリゾーンへようこそ!』
どこからかアナウンスがながれた。
「!?あ、このロボットがしゃべってるのか…びっくりした。」
アナウンスはいかだの手すりの両端に対称的につけられたポッポの形をした機械から流れてる。
『この野生ポケモン観覧ツアーは、ほかではみられない珍しいポケモンがいっぱい!』
「お手持ちのポケモンをおあずかりします。」
「はい。あの、もしかしてミニリュウとかもいるんですか?」
モンスターボールを置きながら係員に聞いたら、営業スマイルつきで答えてくれた。
「はい。それはもちろん!ハクリュウもいますよ。」
「へー!すごーい!」
ミニリュウ、前々から見たいと思ってたんだよね!
すごく楽しみ!
『ご案内は私達メカポッポ3号、4号がいたしまーす。では出発ー!』
「いってらっしゃいませ!」
係員の人に見送られ、いかだが勢いよく水をきって進んだ。
「わー、すごーい!!」
サファリゾーンって自然がいっぱいあって、ジャングルみたい!
普段はめったに見られない景色に思わず感動した。
「あ!パラセクト!」
『お客さん、あっちにタマタマもいたぞ。』
「うそー!?見なかった!」
それにしてもメカポッポってすごいプログラムだなあ…。
まるで普通の人間と会話してるみたい!
どこかにスピーカーがついてて誰かが変わりに話してる…とかじゃないよね?
「………。」
『なんだ?俺達のこと見つめてる暇があったら、野生ポケモン探したほうが得だぞ?』
「あ、はい…」
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