12話.ゆるがない絆
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たくさんの仲間達に囲まれてワイワイ騒いで過ごすのと、
数少ない信頼できる仲間と心からのおしゃべりを楽しむの、
どっちが幸せ?
もちろん、私は……。
タマムシシティ郊外。
さっきまで自転車に2人乗りしてた私とレッドだけど、もうすぐタマムシシティに着くから歩くことにした。
「んー!気持ちいい!」
頭上に果てしなくひろがる青空に、思わず大きく背伸びをする。
隣りを見ればレッドも同じことをしていて、笑みがこぼれた。
「イミテはタマムシシティにくるの初めてか?」
「うん!あれ…レッドもそうでしょ?」
「いや、俺は2回目。タマムシで初めてブルーに会って…強制的に連れ出されて逆戻りしたんだ。」
「ブルーらしい…;じゃあジムバッジはまだゲットしてないの?」
「ああ。それは、イミテもだろ?タマムシ行ってないんだよな?」
「そうだけど…私は訳ありでタマムシのジムリーダーと戦ったことあるから、もう持ってるよ。」
「訳あり…?」
レッドは首をかしげる。
「うーんと…カスミと、ロケット団に対抗するために修行しててね、」
「カスミと!?イミテも修行したのか…!」
「うん。レッドもでしょ?カスミが言ってた。…で、その時に短期間でレベルアップするために、タマムシのジムリーダーも呼んで、タッグバトルしてもらったの。」
「へ…!?どうやって!?」
「私が2匹だして、カスミとタマムシのジムリーダーが1匹ずつだして。無事勝って、一気にバッジ2個ゲットした…ってわけ!」
ショルダーバッグについているレインボーバッジを、ほら、とレッドに見せる。
するとレッドはむすっとした表情になった。
……すねてる?
「なんだよそれ…!…いいさ!俺も今日中に挑戦して、パパッととってきてやる!」
「…タマムシのジムリーダーは草タイプ使うから、レッド不利じゃない?」
レッドの手持ちはニョロにピカにフッシー。
草タイプには相性悪かったり、いまいちだったり。
「そうなのか!?んー…。」
私の言葉を聞いたレッドが腕組みをして考え始めた、ちょうどその時……、
「まてー!!」
ふいに後ろから聞こえた声。
なんだか聞き覚えがあるような…?
「ん?……うわっとっとっ。なんだぁ?」
「へっ?なに?…わっ!?」
なにかにぶつかって、その場に尻もちをついた。
はずみでモンスターボールがバラバラと地面にちらばる。
「いたた…」
顔をあげれば、なにやらピンクのカクカクしたロボットみたいなものが。
……ポケモン、だよね?
「イミテ、大丈夫か!?」
「う、うん。!?……レッド、あぶな「ぎぁっ!」
…少し言うのが遅かったみたい。
レッドが誰かと勢いよくぶつかった。
今度はレッドのモンスターボールと、ぶつかってきた人のボールが宙に舞う。
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