10話.赤に染まるのは
夢小説お名前変換こちらから
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ずっと、ずっと
憧れていた
この日を夢見てた
でも、理想と現実は少し違ってて
ねえ、私が進むべき道は
………どこ?
プリンに乗って約3時間。
いまだに、青い空を漂っている真っ只中。
すべり落ちないようにと必死にしがみついていたから、手足が軽くしびれてて…そろそろ限界!!
プリンって速度がでないから、なかなか目的地につかないんだもん…。
まるで気球みたいな感じ。
ピジョなら1時間で着いただろーな…。
…というか、そんなことよりまず、自分の力で森を抜けたかった…!
そんなことをもんもんと考えていると、ブルーに、
「イミテ、つかれた?むずかしい顔してるわよ。もうすぐ着くからv」
と言われた。
とりあえず、このしびれから解放されることにほっとため息をつく。
「よかったー…。もうクタクタだよ。プリンの上、すべりそうなんだもん。」
「よく頑張ったわね。えらいえらい。」
…なんだか子供あつかいされてる気がする…。
「さて、プリちゃん、降下して。」
ブルーの言葉に、プリンはゆっくりと口から空気を吐き出してしぼんみ始める。
必然的に、地面が近づいてくるわけで…。
「えっ!?ちょっと!?これ、どのタイミングで降りれば…!?」
どんどん迫ってくる地面。
あわてふためく私を後目に、トンッと華麗に着地を決めるブルー。
「えっ?えー!?」
ドサッ
「いたた…」
私はプリンからふり落とされて、背中から着地。
まさにブルーとは対照的。
「オホホ、イミテはドジね。」
「ブルー!降りるタイミング言っといてよね!」
「ごめんなさいねv」
笑いながら謝るブルー。
絶対にわざとだ……!
「ようやく着いたわ!」
ブルーの言葉につられて顔をあげれば、そこにあったのはポケモンセンター。
「ポケモンセンター…。えっ?これがプレゼント?」
「…なわけないでしょ!とりあえずポケモン達、回復させてもらいなさいよ。」
たしかにずっと道に迷ってたから、皆疲れがたまってそう。
「うん!行ってくるね!」
さっそく扉を開け、ジョーイさんの元へ。
「回復、お願いします」
「はい。5匹、お預かりしますね。少しお時間がかかると思うので、終わったら番号をお呼びします。」
そう言って8番のナンバープレートを渡される。
「あ、はい…!」
それをぶっきらぼうに受け取り、ブルーの元へと戻った。
「ブルー。ただいま。」
「おかえりなさいvこんでた?」
「うん。ほら、ナンバープレート。8番だから結構待つんじゃないかな?」
「そう。まあ…丁度いいわね。」
ブルーがにっこりと笑う。
「ん?何が?」
「さーて……あそこよ、あそこ!イミテへのプレゼントv」
.