白薔薇と軍靴

「白薔薇と軍靴」

ティネケ=シュニービッツェン(Tineke=Schneewittchen)
*お相手:ブロッケンJr.(初代⇒Ⅱ世)
*出身:ルクセンブルク
*身長/体重:158cm/47kg
*頭髪色/虹彩色:蜂蜜色/菫色
*一人称/二人称:私/貴方・貴女


◇初代(ルクセンブルクから来た許嫁)

ブロッケンJr.の許嫁。ブロッケンマンの親友の娘。
白薔薇の化身、文化系超人のサラブレッドであるシュニービッツェン一族(通称、白薔薇一族)の正統な継承者。

お嬢様だが堅いところはなく、悪戯好きで朗らかな、春の妖精を思わせる人。
彼女が育てた薔薇は、夫の帰る場所である屋敷を取り巻き、ブロッケン一族の冷たい鋼のごとき歴史を慰撫するように、あるいは蔓薔薇の棘でその汚れなき魂を守るように、優しく包み込んでいる。

薔薇の化身ということもあって、身体のいたるところから蔓薔薇の蔦を生やし、白い花を咲かせることができる。照れたり怒ったりと感情が高ぶると、次々に花を咲かせてしまい、自分では制御できないのだとか。
彼女自身も一輪の「花」であり、喉の奥には蜜腺が、胎には植物の胚珠状の器官がある。
蔓薔薇の棘には鎮痛・鎮静作用、蜜腺の蜜には心身の回復促進や興奮、魅了などの効果があり、一族はそれらを使って医療行為を行ってきたとされる。はるか昔、一族は死者蘇生の秘術を生み出し、禁忌を犯した罪で神により罰せられたとの逸話も残るが、真実は継承者にのみ伝えられ口外は許されない。

一時、ザ・ニンジャの手により悪魔将軍の元へと攫われていたが、夫の手で奪還された。
その際、白薔薇一族の「秘術」をブロッケンJr.に施した影響で、彼と運命そのものを共有し、文字通り生命、魂にいたるまで一蓮托生の存在となっている。

いずれ夫が死んだとき、彼女は彼の墓の傍らに咲く一本の薔薇の木になるだろう。



◇Ⅱ世(ムッター・ティネケ)

夫と共に長い冬のような時代を乗り越え逞しく成長した、温かく慈愛に満ちた春の女神のような女性(ひと)。

ジェイドの養育をきっかけに、身寄りの無い、あるいは家庭に事情のある子供達の保護と支援を目的とした機関「白薔薇育英会」を創設。
私財の多くを投げ打ってブロッケン一族の屋敷を改築し、超人専門の孤児院を運営している。
孤児院の子供達からは、「ティネケお母さん(ムッター・ティネケ)」と呼ばれ、本物の母親のように慕われている。

20年前は家に居ることが多く、夫の無事をひたすら祈り、その帰りを待つ生活だったが、現在は世界中の超人の子供達を守るという大志の下、世界中の政府要人や、ヘラクレス・ファクトリーを含む超人専門の機関と意見を交わし、連携するために世界中を東奔西走している。

実子であるエルンストはもちろん、ブロッケンJr.の弟子であるジェイドのことも自分自身の子供のように深く愛し、見守っている。
一時はジェイドを養子にと真剣に考えていたが、実子はエルンストのみと主張する夫へ譲歩する形で、ジェイドを社会的に守る方法を模索することとなる。このことが偶然にも、現在の孤児院の活動や、世界中の超人の子供達を守るという志に通じている。

なお、おしどり夫婦ぶりは健在で、人前でも憚らずに夫への愛を伝えるのは相変わらずなのだとか。
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