His memory disappeared into the clouds
「なんだと!?」
そのころ一護達は、とりあえずこのことを恋次に報告しようと、浦原商店へ向かった。
一角と弓親は、既に事情を話して町の巡回に行ってもらっている。
今までに起きたことの全てを恋次に話すと、恋次は驚きで目を見開いていた。
「では・・・日番谷隊長は?」
同席していた浦原が問う。
「おそらく、あの男と女のところだ」
ルキアは瞼を下ろして言う。
沈黙が起こる。
皆、どうしようもないのだ。
一刻も早く、日番谷を助けに行きたいのに。
恋次は下を向いていた顔を上げるが、視界に入った一護に向かって言う。
「なんてツラしてやがる」
恋次がそういうのも無理はない。
今まで、一護は一言も口を開いてはいない。
ただ黙って俯き、ルキア達の話を聞いているだけだった。
その表情は、なんとも情けなくて、その場にいる皆も呆れてくる。
「おい、一護。いつまでそうしているつもりだ?」
「・・・」
「黒崎君・・・?」
「・・・」
「おい、返事くらいしろよ」
「・・・」
「黒崎サ~ン?」
「・・・」
「「「「・・・」」」」
何を言っても口を開かない一護に、皆どうしようかと口を噤む。
そんな中、今まで黙っていた乱菊がスッと立ち、一護の方へ歩み寄る。
皆は不思議に思いながらも、事の様子を見守ることした。
一護の傍まできた乱菊は、その隣に立ち止まる。
一護は未だに俯いたまま。
乱菊はそのまま手を頭上に構えると、そのまま振り下ろし、一護の頬を思い切り殴った。
パンッ!!
乾いた音が、静まり返っていたその部屋に響きわたる。
殴られた一護は、その頬を押さえようともせず、ただ殴られたその体制で止まっている。
乱菊は膝を折り、一護の顔を覗くように見る。
「一護・・・なんて情けない顔してんのよ」
「・・・」
「あんたがそんなんじゃ、隊長はあんたのことを頼れないじゃない」
「・・・」
「隊長は、いくら記憶がないからといっても、本当の隊長はあんたを待ってる。助けに来てくれるのをね」
「・・・」
「ねぇ、一護。記憶が無くなると、その人はとてつもない恐怖に襲われる・・・」
「―――」
「でも、今の隊長は、それさえもわかってない」
「・・・」
「それをわからせてあげよう?」
「―――!」
「記憶を取り戻すには、その光球さえあれば戻るとは、あたしには思えない」
「―――」
「だから、隊長が「自分の記憶を取り戻したい」って思わせてあげなきゃ」
「・・・」
「それが出来るのは・・・一護。あんたよ」
「―――っ!!」
一護はバッと乱菊を見る。
乱菊の顔は、今まで見たことが無いくらい、穏やかだった。
一護はその他の皆の顔を見渡す。
皆、乱菊と同じで、微笑んでいた。
一護はやっとわかった。
ここで後悔していても意味は無い、ということ。
いくらここで悩んでいても、日番谷は帰ってこない。
いくらここで迷っていても、日番谷の記憶は戻らない。
いくらここで後悔していても、日番谷が助かることは無い。
自分が行って、助けに行かなきゃ。
一護の覚悟は決まっていた。
「・・・サンキュ。乱菊さん。皆」
そう言って一護はニッと笑った。
皆も、そんな一護を見て、フッと笑った。
覚悟は決まった。
あとは、助けるだけ。
***
ある廃屋の一室。
黒いマントを纏った男は、日番谷の記憶と思われる光球を手に持ち、壺の様なものの中に入れる。
すると、その壺は突如黒い光を放ち、暗い部屋をより暗くさせた。
その光は、数分後徐々に止んでいき、再び外の光だけの薄暗い部屋になった。
男はそれを見届けた後、頭を覆っている黒いフードを取る。
男は、現世で言うところの三十路辺りだった。
紺がかった黒髪に、漆黒の瞳。長い髪は背中辺りまで無造作に伸ばしている。
その男は、先程まで黒光を放っていた壺を手に取ると、その部屋から姿を消した。
白いマントを纏った女は、男と同じく、廃屋の一室に居た。
女のいる部屋は、気を失っている日番谷が静かに横たえられている部屋だった。
女は日番谷だけをずっと見ていた。
一時も視線をはずさずに、ただ、日番谷だけを見ていた。
キイィィ・・・
古ぼけたドアの開く音がする。
それでも女は日番谷から視線を外さなかった。
コツコツと音を立てながら歩いてくる。
その音は、日番谷から視線を外さない女の隣で止まった。
「・・・準備は整った」
その人物は、先程の男だった。
女はようやく日番谷から視線を外し、男を見る。
「では?」
「ああ・・・―――世界を滅ぼすときが来た」
そう言うと、男はニヤリと笑う。
それを見た女は、ゆっくりと白いフードを外した。
赤みがかった白い短髪に真紅の目。
女の髪は、風のないその場所で、絶えることなく揺れていた。
女は男と同様に、クスッと笑うと、
「ついに夢が叶うのですね・・・!」
今までに聞いたことのない女性らしい声で、男に言った。
男は無言でそれにうなずくと、寝かされている日番谷の傍に立ち、その場所で膝を折る。
「さて、そろそろいいだろう・・・」
そう言ってから、男は日番谷の額に手を翳す。
すると、日番谷の眼がゆっくりと開き、まるで操り人形のように、体を起こす。
その瞳に、色はなかった。
男は、起き上がった日番谷を見据え、言う。
「お前の役目は時間稼ぎだ。あの死神共を抹殺してきてもかまわない。行け」
そう男が言い終わった瞬間、日番谷はその場から姿を消した。
***
尸魂界・瀞霊廷。
十三番隊隊長・浮竹十四郎は、技術開発局から、現世の一護達と、日番谷の件について話し合っていた。
「そうか・・・日番谷隊長が・・・」
『すいません・・・』
一護が画面越しに謝る。
それを見た浮竹は慌てて一護に笑顔を見せた。
「いいんだ!一護君の所為じゃない。気にしなくていいよ」
『はい・・・!』
一護はそう言って、顔を上げる。
その眼の中に、焔が見えた。
浮竹は一護のその急変した眼に驚いたが、それだけ一護の覚悟を悟った。
「一護君。日番谷隊長は記憶を失っていると言ったね」
『はい。でもそれは、俺たち死神のことだけで・・・自分の名前は覚えていました』
日番谷と言っただけで、自分のことだとわかった日番谷。
そのときの、警戒した自分を見る眼・・・
「そうか・・・わかった。ではその光球のことなどは、こちらで調べてみよう。一護君達は、日番谷隊長の行方を追ってくれ」
『わかりました』
ブツッと音を立てて現世との画像が切れると同時に、浮竹は技術開発局を出て、瀞霊廷図書館へ向かった。
織姫の部屋。
浮竹との通信が切れた後、一護はルキア達に振り返る。
「よし!行くか!」
「「おう!!」」
「ええ!」
「うん!」
皆が返事をする。それに一護も頷いた。
日番谷を探すために、織姫の部屋から出た途端―――
ドォォオオン!!!!
重い霊圧が一護達に圧し掛かる。
しかし、それは一護達が探していた人物――
「冬獅郎!?」
――日番谷冬獅郎だった。
「・・・」
日番谷は何も言わないまま、一護達を見据えている。
そんな日番谷の様子に、五人はただ驚くことしか出来なかった。
日番谷が初めて口を開く。
「お前らは・・・殺す・・・!」
そういうと同時に、一番近くに居た一護に抜刀して斬りかかる。
「くっ・・・!」
一護は急いで死神化して、包帯が巻きついたままの斬月でそれを防いだ。
日番谷の押す力が強いため、一護の足元が少し沈む。
それでも、日番谷は押すのを止めようとせず、一護はそれを受け流すことしか出来なかった。
キンッ!!
金属同士がぶつかり合う音と同時に、二人は距離をとった。
「冬獅郎!!やめろ!!」
「・・・」
一護の呼びかけを無視し、日番谷は再び斬りかかった。
今度はそれを飛んで避けた一護は、斬月の包帯を解こうともせず、ただ、日番谷に叫ぶだけだった。
自分の声が、彼の心に届くように。
二人の闘いの様子を見ていた四人は、それをどうすることも出来なくて、悲痛な思いで見つめる。
「一護・・・日番谷隊長・・・」
ルキアは、どうすることも出来ない自分が、情けなくて嫌になった。
「乱菊さん、冬獅郎くんのあの眼・・・」
織姫は隣に居た乱菊に聞く。
「ええ。隊長はやはり、あの男達に何かされているわ」
「けど、操られているってわけじゃなさそうッスよね」
恋次が乱菊に言う。
「ええ、そうなのよ。操られているにしては、何かおかしいの」
「どういうことですか?」
一人わかっていない織姫が二人に訊く。
乱菊は首だけ織姫に振り返る。
「操られているってことは、感情も全て本人からは抜き取られているはず・・・でも、隊長の場合は、自分の意思で一護を攻撃しているように見えるの」
「それって・・・「日番谷隊長は、本当にあの男に記憶を抜かれただけかも知れんということだ」
織姫の言葉を遮って、いつの間にか振り返っていたルキアが言う。
「記憶を抜けれた以外は、あの男は日番谷隊長に何もしていない・・・それは明らかににおかしいことだ。確かに、日番谷隊長は記憶を抜かれた後、私たちを警戒していた・・・しかし、「殺す」ということまでは、しないと思う」
「でも、そしたらやっぱり・・・!」
あの男は、日番谷に何かしているという事になる。
だが、ルキアはそれを否定した。
そのことに疑問を持った織姫は講義する。
「うむ。あの男は日番谷隊長に何かをした・・・だが、記憶を抜かれた以外は何かされた形跡がない・・・」
「そうなのよ。それが疑問なの」
今まで話しを聞いていた乱菊が言う。
「あの男は隊長の記憶を抜いた・・・でも、それ以外は何もしていないはず・・・でも、隊長は一護に斬りかかっている・・・それは、あの男が隊長に何かしたかもしれない・・・でも、実際は何かをした形跡がない・・・。おかしいわよね・・・」
乱菊がため息を吐く。
織姫はそれでも納得がいかなかった。
「でも、冬獅郎くんの目の色が変わってるじゃないですか」
「そうだ。だが、それ以外に何も見られない。操られてはいないことは断言できる」
ルキアはキッパリと言い放った。
「とにかく、今は日番谷隊長を元に戻すことを考えようぜ」
今まで黙っていた恋次の提案に、皆が頷いた。
そのころ、日番谷の攻撃をかわし続けた一護はそろそろ体力の限界が来た。
「ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・!」
そんな一護の様子を見て、日番谷は眉根を寄せる。
「・・・お前、何故攻撃し返さない?」
一護はその疑問に、途切れ途切れになりながらも答える。
「決まっ、てんだろっ・・・!お前とはっ・・・戦いたくねぇ、からだ・・・!」
一護のその言葉に日番谷は目を見開く。
信じられない。
自分はこの男を殺す。
この男の仲間も殺す。
そのつもりで来た。
だがこの男は言った。
「自分とは戦いたくない」と。
何故だ・・・?
何故この男は、自分を攻撃してこない?
「っ・・・!理由になってねぇ!!何故俺と戦いたくねぇんだ!!?」
日番谷のその叫びに、一護は呆れる。
「っんだよ・・・。んなこともっ・・・わかんねぇのか・・・!」
「ああ、わかんねぇよ!!それがどう―――っ!!?」
叫んでいるとき、男が顔を上げた。
自分でもわからない・・・
何故、自分が「わからない」と言ったら、この男は悲しそうな顔をしたんだろう。
何故、その顔を見て、自分は何も言えなくなってしまったのだろう。
わからない・・・
「冬獅郎・・・?」
黙った俺が気になったのか、男が心配そうな顔で、俺の顔を覗く。
「おい?どうしたんだよ?」
なんで、そんな顔してんだよ・・・
「冬獅郎?」
そんな顔で、俺の名を呼ぶな・・・
「とうし「呼ぶな!!」
心配した一護が日番谷の肩に手を置こうとしたが、それは日番谷によって阻まれる。
叩かれた手は大して痛くなかったが、それよりも、肩が震えている日番谷の方が気になった一護は、驚いた。
「本当に、どうしたんだよ・・・」
戸惑いながらも、もう一度問う。
すると、日番谷は震える肩を押さえようともせず言った。
「呼ぶなっ・・・!その顔で・・・その声で・・・俺の名を呼ぶなっ・・・!」
声まで震えている日番谷に、一護はなにも言わずに、立ちつくす。
「・・・頭が痛いっ・・・!近くに来るなっ・・・!苦しいっ・・・!」
「・・・」
「嫌だっ・・・!わからないっ・・・!何もっ・・・!・・・怖いっ・・・―――っ!?」
一護は日番谷を強く、強く抱きしめた。
突然のことで、日番谷は抵抗もせず呆然としている。
「確かに・・・怖いよな・・・記憶がないって。苦しいよな・・・」
日番谷はその言葉に疑問を持つ。
「な、なに言ってんだ!?記憶がない?」
「ああ。俺の言っている意味がわかんねぇんだろ?それは冬獅郎の記憶がないから・・・俺たちが仲間だったっていう記憶がないから、わかんねぇんだよ」
「仲間・・・?」
日番谷は一護を見上げる。
一護の顔は、穏やかだった。
「ああ。・・・冬獅郎。今まで自分が何してたか、覚えてるか?」
「・・・―――!!」
しばらく考えて、ハッとする。
自分の記憶がないことに気づいて。
日番谷は黙ってゆっくりと首を横に振る。
「冬獅郎・・・」
一護が日番谷の名を呼ぶ。
今度は、抵抗しなかった。
「これから俺たちは、お前の記憶を取り戻すために、ある男を倒しに行く」
「俺の・・・」
「ああ。・・・お前も、一緒に来てくれるか?」
日番谷はそれに少し悩む。
自分に記憶がないのは事実だった。
なら、これから自分はどうする?
本能的に倒さなければと思ったこの男は、自分の仲間だと言った。
再びこの男を倒すなんて、不可能だ。
ならば、このまま宛てもなく彷徨うか?
それで、自分は何をしたい?
・・・何もすることはない。
目標を持たないで生きていくなんて、自分には無理。
ならば、失った記憶を・・・
こいつ言うことが本当かどうかを・・・
自分の眼で、確かめてやる。
「冬獅郎?」
一護の問いかけに、日番谷は下げていた頭を上げる。
「・・・行く。お前の言うことが本当かどうか、確かめてやる」
そう言う日番谷の眼は、色がなくても、一護には翡翠が見えた。
一護はそんな日番谷を見てニッと笑う。
そして、皆のほうを向いた。
「おーい!いつまでぼうっとしてんだよ!さっさと行くぞ!」
皆は、いつの間にか日番谷を取り戻している一護に呆れていた。
「さすがね。一護」
「まったくです」
「でも、すごいね。黒崎君」
「あいつらしいぜ」
そう言うと、日番谷を抱えて降りてきた一護のもとへ駆け寄った。
***
「―――っ!?」
廃屋でいろいろと作業をしていた男は、光球の入った壺が、一瞬白い光を放ったことに驚き、バッとそれを見る。
もう、壺は光を放ってはいなかったが、なんとなく部屋が明るい気がする。
それで、男は悟った。
「記憶を取り戻すつもりか・・・」
そう呟くと、急いで壺を持ち、その部屋を後にした。
「もうすぐで・・・もうすぐで夢が叶う・・・!これで、やっと死神に復讐が・・・!!」
女は膝を抱えて座り込み、喜びで肩を震わせながら、笑っていた。
そこに、壺を抱えて急ぎ足で来た男が、部屋の戸を蹴り破って入ってきた。
「どうしたのですか?なにかあったんですか?」
女はかつてないほど慌てている男に驚いて立ち上がりながら問う。
男は女はチラリと横目で見ると、廃屋から飛び出していった。
「ま、待ってください!!」
女も慌てて後を追った。
「一体何があったんですか!?」
何を聞いても何も答えない男に、少し苛立ちながら女が問う。
すると男はようやく口を開いた。
「器が記憶を取り戻そうとしている」
「それがなんですか?器が記憶を取り戻そうとしたところで、離れてしまった記憶をどうやって取り戻すんですか?」
女は「そんなことか」と思いながら男に問うが、男は立ち止まり、女に怒鳴った。
「取り戻す方法があるから言っているんだろう!!コレが無くなってしまえば、我々の望みが叶わなくなるんだぞ!!!」
「そ、そうでしたよね・・・すみません・・・」
女は初めて男に怒鳴られて、おとなしく謝った。
男は「そんなことはどうでもいい」と言うように女に背を向けると、再び走り出した。
女もそれに続く。
「早くコレを覚醒させなければ・・・。我々の計画が狂ってしまう・・・!」
男は走るスピードを上げた。
男達の目指す場所は、尸魂界―――
***
「うっ・・・!!」
突如、日番谷は軽い頭痛に襲われ無意識に唸る。
それに逸早く気づいた一護が日番谷の顔を覗き込んだ。
「大丈夫か!?冬獅郎!?」
「ああ・・・軽い頭痛がしただけだ・・・」
そう言って軽く微笑んだ。
一護は「そっか」と言って、立ち上がる。
そんな一護にルキアが近づいた。
「一護。あの男達は何処にいるのだろうか?」
「そうだな・・・。そうだ!冬獅郎、お前あいつらの所に居たよな?」
そう言って日番谷を振り返る。
「あ、ああ」
「そん時のこと。何でもいいから、何か覚えてないか?」
一護が問うと、日番谷は顎に手を当てて必死に思い出す。
だが、どれだけ思い出そうとしても、細々としか思い出せず、ついには頭痛までするようになった。
「っ―――!!」
日番谷が頭を抱えて頭痛に耐えていると、一護が慌てて日番谷の体を支えた。
「わ、悪ぃ!無理に思い出そうとしなくていいから!」
「いや、すまない・・・細々としか思い出せないんだ・・・。考えれば考えるほど、俺は本当に記憶を失ってるんだな」
そう言って自嘲気味に笑う日番谷を見て、一護は胸が痛くなった。
―――それも全部。俺の所為だ・・・
「だが・・・準備がどうこうと言っていたな・・・」
「・・・準備?」
若干暗い表情のまま、一護は聞き返す。
「ああ」
「なんの準備なんだ・・・?」
「それはわからないが・・・」
そう言って、その場に沈黙が流れる。
その沈黙を破ったのは乱菊だった。
「ねぇ!今はそんなこと考えてる場合じゃないんじゃない?こんなところで考えていても仕方ないんだし」
それに、ルキア、織姫、恋次が頷く。
一護もそれに納得して頷く。
「そういえば、浮竹さんは調べ終わったかな?」
一護のその疑問にルキアが少し考えてから答える。
「そうだな、そろそろ終わっているかもしれん。尸魂界に行こう」
一護達は、尸魂界に行くため、浦原商店へと向かった。