His memory disappeared into the clouds

His memory is desappered into the clouds
~彼の記憶は雲の中へ消えた~
(番外編)






~数日後~

四番隊の一室。

「なぁ、黒崎」

日番谷が不意に一護に訊く。

「なんだよ?」

一護はベッドの上に腰掛けている日番谷に視線を向けた。

「・・・すまなかった」
「・・・え?」

日番谷の唐突な言葉に、一護はキョトンとする。
日番谷は恥ずかしそうに、一護から目を逸らすと、ぽつぽつと言う。

「お前に・・・怪我、させちまったから」
「あ・・・」

一護は「そのことか・・・」と呟くと、日番谷に振り向き、

「別に、気にしてねぇよ!」

と言って、ニッと笑った。

「お前は何も悪くねぇからな!」
「だが!怪我をさせてしまったことには「冬獅郎!」

日番谷の言葉を遮って一護が言う。
日番谷はすぐに黙って、一護の次の言葉を待つ。

―――しかし、一護は何も言わず、日番谷を見つめているだけだった。

日番谷は少し怒った様な表情の一護に、何故怒っているのかもわからず、ただ言葉を待つだけだった。
一護はため息を日番谷に聞こえるようわざと大きく吐くと、再び笑った。

「まったく・・・!冬獅郎、俺言ったよな?仲間を頼れって」
「・・・」
「そんなこと気にしなくていいんだ!お前に何かあったら俺たちがお前を護る!!当たり前だろ?」

そういう一護の笑顔は、この暗い一室を明るく照らす太陽のようで―――眩しかった。

日番谷はそんな一護に、

「―――そうだな」

少しだけ笑った。






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イイネ!