空を翔る鳥の想い
「―――隊長!!」
「あ?」
「「あ?」じゃないですよ。なにぼーっとしてるんですか?」
「ああ・・・」
「ああ・・・って・・・。本当に大丈夫ですか?隊長」
「・・・」
空、一羽の鳥が翔けている。
風が、日番谷の髪をなびかせる。
「隊長?」
空を翔る鳥は、どんなことを想っているのだろうか?
「たーいちょー?」
それがわかれば、きっと・・・
「・・・」
「・・・大丈夫だ」
日番谷は静かに、そう、呟いた。
それは、乱菊に向けた言葉なのか、自分に言い聞かせるように言った言葉なのかは、日番谷本人にもわからなかった。
<END>