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最終章
「名前を変える」
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…
ル「なんだか気分が良さそうではないか?」
「はい、とっても」
素直に返答する**に、面食らうルーファウス。
ル「今夜は、やけに素直だな。何か企んでいるのではないか?」
彼の鋭い考察に、**苦笑い。
「だったら、どうしますか」
ル「なに、私もそうだからな」
「ルーファウス様も?」
ルーファウスの真意を測りかねて、不思議そうに尋ねる。
ル「今夜、**を私のものにしてしまえれば、殺さずに済むのではないかと考えた」
「…それは素敵ですね」
ルーファウスは顔から笑みを消して、真剣な表情で**を見る。
ル「それが叶わないなら、私は**を拐って逃げてしまおうかとも思っている」
「ふふっ」
非現実的なことを口にするルーファウスに、**は思わず笑ってしまった。
「そんなこと出来るわけないじゃない」
そして、寂しげに**は笑った。
ル「私は本気だ」
笑われたことが不満らしく、やや拗ねた表情をするルーファウス。
神羅という巨大組織を、例え副社長とはいえど一人で敵に回すことなど、不可能だということは**にだって分かる。
「ルーファウス様に好いてもらえて嬉しいです」
ニコリと微笑む**に、ルーファウスは目を奪われた。
そして、自分の中で愛しさが増すと同時に、命令という名の重責がのし掛かる。
ル「本当に今日は、どうしたんだ。ようやく私のものになってくれるという決心でもしてくれたのか?」
ルーファウスはシャンパングラスに視線を落として尋ねた。
「そうですね。それも悪くなかったのかも」
ル「かも? 一体、どう…いう」
**に視線を戻して、ルーファウスは目を見開いた。
まるでウェディングドレスの様な白いドレスの胸元を彩る様に、鮮やかな薔薇が咲き誇る。
「ぅ…ゲホッ」
我に返ったルーファウスの脳裏に閃いたのは、
ル「まさか、毒かッ」
ポタッ、目から流れる滴が、口から溢れる血と混ざり合う。
「わ、たし…」
ル「喋るな。クソッ、なんの毒を飲んだ?」
グラ、椅子から倒れる**を、慌てて立ち上がり駆け寄ったルーファウスが抱き留める。
「父と、母に…神羅を、信用するな…て」
ル「喋るなと言っているッ」
時折、咳き込みながら、ルーファウスに伝えたいと言葉を続ける**。
「…小さい、頃か、ら…育ってき…から」
口から流れる血は留まることを知らず、すでに胸の薔薇は塗りつぶされて、一面、紅く染まっている。
「それ…無け、れ…ば、わたし…もっ、と…はや、貴方、を…す、き…に」
**の目が閉じて、その腕から力が抜け垂れ下がる。
ル「死なせはせんぞッ」
**を抱き上げて、EVホールに向かうとツォンが立ち塞がる。
ツ「どちらに行かれるのですか」
ル「そこをどけ!」
ツ「そのまま死なせてやった方が、彼女にとって幸せなのではないですか?」
ル「それを決めるのは、お前ではない。
ダーク!!」
ルーファウスが叫ぶと、彼の影から唸り声を上げてツォンに黒い獣が飛び掛かる。
ツ「なっ」
ダークネイションに押し倒されたツォンを無視して、ルーファウスはEVに乗り込んだ。
ル「死ぬな、**。私は、まだ私はお前に全ての気持ちを伝えていないッ」
_
ル「なんだか気分が良さそうではないか?」
「はい、とっても」
素直に返答する**に、面食らうルーファウス。
ル「今夜は、やけに素直だな。何か企んでいるのではないか?」
彼の鋭い考察に、**苦笑い。
「だったら、どうしますか」
ル「なに、私もそうだからな」
「ルーファウス様も?」
ルーファウスの真意を測りかねて、不思議そうに尋ねる。
ル「今夜、**を私のものにしてしまえれば、殺さずに済むのではないかと考えた」
「…それは素敵ですね」
ルーファウスは顔から笑みを消して、真剣な表情で**を見る。
ル「それが叶わないなら、私は**を拐って逃げてしまおうかとも思っている」
「ふふっ」
非現実的なことを口にするルーファウスに、**は思わず笑ってしまった。
「そんなこと出来るわけないじゃない」
そして、寂しげに**は笑った。
ル「私は本気だ」
笑われたことが不満らしく、やや拗ねた表情をするルーファウス。
神羅という巨大組織を、例え副社長とはいえど一人で敵に回すことなど、不可能だということは**にだって分かる。
「ルーファウス様に好いてもらえて嬉しいです」
ニコリと微笑む**に、ルーファウスは目を奪われた。
そして、自分の中で愛しさが増すと同時に、命令という名の重責がのし掛かる。
ル「本当に今日は、どうしたんだ。ようやく私のものになってくれるという決心でもしてくれたのか?」
ルーファウスはシャンパングラスに視線を落として尋ねた。
「そうですね。それも悪くなかったのかも」
ル「かも? 一体、どう…いう」
**に視線を戻して、ルーファウスは目を見開いた。
まるでウェディングドレスの様な白いドレスの胸元を彩る様に、鮮やかな薔薇が咲き誇る。
「ぅ…ゲホッ」
我に返ったルーファウスの脳裏に閃いたのは、
ル「まさか、毒かッ」
ポタッ、目から流れる滴が、口から溢れる血と混ざり合う。
「わ、たし…」
ル「喋るな。クソッ、なんの毒を飲んだ?」
グラ、椅子から倒れる**を、慌てて立ち上がり駆け寄ったルーファウスが抱き留める。
「父と、母に…神羅を、信用するな…て」
ル「喋るなと言っているッ」
時折、咳き込みながら、ルーファウスに伝えたいと言葉を続ける**。
「…小さい、頃か、ら…育ってき…から」
口から流れる血は留まることを知らず、すでに胸の薔薇は塗りつぶされて、一面、紅く染まっている。
「それ…無け、れ…ば、わたし…もっ、と…はや、貴方、を…す、き…に」
**の目が閉じて、その腕から力が抜け垂れ下がる。
ル「死なせはせんぞッ」
**を抱き上げて、EVホールに向かうとツォンが立ち塞がる。
ツ「どちらに行かれるのですか」
ル「そこをどけ!」
ツ「そのまま死なせてやった方が、彼女にとって幸せなのではないですか?」
ル「それを決めるのは、お前ではない。
ダーク!!」
ルーファウスが叫ぶと、彼の影から唸り声を上げてツォンに黒い獣が飛び掛かる。
ツ「なっ」
ダークネイションに押し倒されたツォンを無視して、ルーファウスはEVに乗り込んだ。
ル「死ぬな、**。私は、まだ私はお前に全ての気持ちを伝えていないッ」
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