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着任!初日より
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…
ル「さて、お待ちかねの食事の時間だ。何が食べたい?」
「えっ」
ル「食の好みを聞いているのだ」
「自分の、ですか?」
ル「今ここに、お前以外に誰がいる」
「うーん、そうですね」
少し考えてみるも何が良いのか思いつかない。
「食べることは好きだけど、何が好きっていうより苦いものがニガテで食べられないってだけで何でも美味しいです」
ル「そうか。レノ、お前は何が良い」
ドアから入ってきたレノに、ルーファウスが問いかける。
レ「やっぱ肉ッスね。ステーキが食いたいぞっと」
ル「好きだな」
レ「いくらでも、食べ飽きないぞ、と」
ル「なら、そうするか。行くぞ」
「「はい」」
ビル前に着けた車に乗り込み、高級レストランが立ち並ぶ街へと移動する。
いかにもセレブ御用達とも言える店構えと客たちの様子。
手慣れた様子で店の奥へと入っていくレノたち。
その後を着いていく**。
席に着くとメニューを開いて、そこに書かれている値段にビックリする。
「(フェニックスの尾20〜30個分の金額…)」
レ「オレ、いつものやつ〜」
ド「同じく」
レ「あー、今日は運転だから酒、飲めねえんだよなぁ」
ル「君は、どうする?」
「え、えーと…」
肉の種類は聞いたことあるものだが、内容まで詳しく把握している訳でもない。
ル「なら私と同じもので良かろう」
ボーイを呼んで注文を伝えると、立ち去ってから暫くして、先にワインが運ばれてきた。
ド「悪いな、相棒」
レ「くそーッ」
悔しげにレノが呻く。
グラスにワインが注がれ、**の前にも置かれた。
ル「それでは先に頂こう」
グラスを掲げるルーファウスに、二人も倣いグラスを掲げた。
**は、おずおずとワインを口にする。
「あ、美味しい」
ル「口当たりはフルーティだが少し度が高い」
「(弱いから少しずつ飲まないと)」
主に仕事の話を交わしながらワインを楽しんでいると、やがてステーキが運ばれてきた。
レ「きたきたぁ、これぞ750gのボリュームだぞっと」
「(デカっ)」
レノたちの前に並ぶ鉄板でジュウジュウと音を立てている肉の塊を見て、**は言葉を失う。
ル「今日も美味そうだな」
比べて小振りに見える**たちの肉だが、それでも一般的なサイズより一回り大きい。
レ「いただきますっと」
スッとナイフが肉に沈む。
「(はわわ、柔らかい)」
したたる肉汁、口に運んだ時の重量と満足感。圧倒的な旨味に幸せすら感じる。
「はぁ…」
**の口から感嘆の声が溢れた。
ル「これが本物の旨さ、というやつだ」
「とても美味しいです」
ル「そうだろう」
目を細めて、満足そうにルーファウスが笑う。
「(こんな贅沢…ソルジャーに成るまで出来ないと思ってたけど、この人たちにとっては日常なんだな)」
つくづく生きている世界が違うと感じさせられる。
逆立ちしても届かない世界。
「(明日からの護衛で返さないとな)」
しっかり味わって、次の日に活かそうと決心した。
レ「はー、今日も美味かったぞ、と」
ド「ごちそうさまです」
レ「あとはルーファウス様を送り届けて仕事上がりだぞっと」
レノは車を取りに向かう。
**は、店を出てから下を向いている。
ル「どうした?」
「あ、いえ、すいません…」
とても眠たそうにしている**に、もしやと思ってルーファウスが尋ねる。
ル「酒に弱かったのか?」
「あ、はい。でも大丈夫、です」
足取りが覚束なくなっていて、とても大丈夫には思えない。
ル「それならそうと断れば良かったものを(度数が高いとは言っても、それほどでも無いものだったし、まさかグラス一杯で酔うとは)」
ルーファウスは密かに溜め息を吐く。
車に乗り込み、30分後にルーファウス邸に着いた頃、
レ「あーらら、寝ちまってるぞ、と」
ド「彼の寮は、どこだったか」
レ「送ってくしかねぇか」
ル「その必要はない。一晩くらい預かろう」
ルーファウスの申し出に、二人が目を丸くする。
レ「良いんですか」
ル「かまわん」
レ「それじゃ、どこに運べば良いですか、と」
レノが**を抱き上げ、ルーファウスの寝室へと運び込んだ。
レ「明日、予定通り迎えに来るんで」
ル「あぁ、頼む。おやすみ」
レノとルードは車に戻り帰っていった。
ルーファウスは、ベッドで寝息を立てている**を見て溜め息を吐いた。
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ル「さて、お待ちかねの食事の時間だ。何が食べたい?」
「えっ」
ル「食の好みを聞いているのだ」
「自分の、ですか?」
ル「今ここに、お前以外に誰がいる」
「うーん、そうですね」
少し考えてみるも何が良いのか思いつかない。
「食べることは好きだけど、何が好きっていうより苦いものがニガテで食べられないってだけで何でも美味しいです」
ル「そうか。レノ、お前は何が良い」
ドアから入ってきたレノに、ルーファウスが問いかける。
レ「やっぱ肉ッスね。ステーキが食いたいぞっと」
ル「好きだな」
レ「いくらでも、食べ飽きないぞ、と」
ル「なら、そうするか。行くぞ」
「「はい」」
ビル前に着けた車に乗り込み、高級レストランが立ち並ぶ街へと移動する。
いかにもセレブ御用達とも言える店構えと客たちの様子。
手慣れた様子で店の奥へと入っていくレノたち。
その後を着いていく**。
席に着くとメニューを開いて、そこに書かれている値段にビックリする。
「(フェニックスの尾20〜30個分の金額…)」
レ「オレ、いつものやつ〜」
ド「同じく」
レ「あー、今日は運転だから酒、飲めねえんだよなぁ」
ル「君は、どうする?」
「え、えーと…」
肉の種類は聞いたことあるものだが、内容まで詳しく把握している訳でもない。
ル「なら私と同じもので良かろう」
ボーイを呼んで注文を伝えると、立ち去ってから暫くして、先にワインが運ばれてきた。
ド「悪いな、相棒」
レ「くそーッ」
悔しげにレノが呻く。
グラスにワインが注がれ、**の前にも置かれた。
ル「それでは先に頂こう」
グラスを掲げるルーファウスに、二人も倣いグラスを掲げた。
**は、おずおずとワインを口にする。
「あ、美味しい」
ル「口当たりはフルーティだが少し度が高い」
「(弱いから少しずつ飲まないと)」
主に仕事の話を交わしながらワインを楽しんでいると、やがてステーキが運ばれてきた。
レ「きたきたぁ、これぞ750gのボリュームだぞっと」
「(デカっ)」
レノたちの前に並ぶ鉄板でジュウジュウと音を立てている肉の塊を見て、**は言葉を失う。
ル「今日も美味そうだな」
比べて小振りに見える**たちの肉だが、それでも一般的なサイズより一回り大きい。
レ「いただきますっと」
スッとナイフが肉に沈む。
「(はわわ、柔らかい)」
したたる肉汁、口に運んだ時の重量と満足感。圧倒的な旨味に幸せすら感じる。
「はぁ…」
**の口から感嘆の声が溢れた。
ル「これが本物の旨さ、というやつだ」
「とても美味しいです」
ル「そうだろう」
目を細めて、満足そうにルーファウスが笑う。
「(こんな贅沢…ソルジャーに成るまで出来ないと思ってたけど、この人たちにとっては日常なんだな)」
つくづく生きている世界が違うと感じさせられる。
逆立ちしても届かない世界。
「(明日からの護衛で返さないとな)」
しっかり味わって、次の日に活かそうと決心した。
レ「はー、今日も美味かったぞ、と」
ド「ごちそうさまです」
レ「あとはルーファウス様を送り届けて仕事上がりだぞっと」
レノは車を取りに向かう。
**は、店を出てから下を向いている。
ル「どうした?」
「あ、いえ、すいません…」
とても眠たそうにしている**に、もしやと思ってルーファウスが尋ねる。
ル「酒に弱かったのか?」
「あ、はい。でも大丈夫、です」
足取りが覚束なくなっていて、とても大丈夫には思えない。
ル「それならそうと断れば良かったものを(度数が高いとは言っても、それほどでも無いものだったし、まさかグラス一杯で酔うとは)」
ルーファウスは密かに溜め息を吐く。
車に乗り込み、30分後にルーファウス邸に着いた頃、
レ「あーらら、寝ちまってるぞ、と」
ド「彼の寮は、どこだったか」
レ「送ってくしかねぇか」
ル「その必要はない。一晩くらい預かろう」
ルーファウスの申し出に、二人が目を丸くする。
レ「良いんですか」
ル「かまわん」
レ「それじゃ、どこに運べば良いですか、と」
レノが**を抱き上げ、ルーファウスの寝室へと運び込んだ。
レ「明日、予定通り迎えに来るんで」
ル「あぁ、頼む。おやすみ」
レノとルードは車に戻り帰っていった。
ルーファウスは、ベッドで寝息を立てている**を見て溜め息を吐いた。
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