…


「要人警備、ですか？」

上「そうだ。上手くやれば出世も遠くないぞ」

「はぁ」


上官からの伝言に対して、気のない返事をする＊＊。


上「期間は１週間、特殊課と一緒に警備に当たってもらう。特別手当も出ることになっている、だが直々の指示であるからして拒否権はない」

「直々？」

上「光栄に思うことだ」


そう言って、上官は上機嫌な様子で去っていった。




…



翌日。

「本日より警備に配属になりました、＊＊です。１週間よろしくお願いします！」


敬礼のポーズで、しっかりと挨拶を決める。


レ「おーおー、若いねぇ」


赤髪のスーツの男が囃立てる。

その横に立つ黒髪の長い男が、手に持したファイルを見ながら。


ツ「君にはレノ、ルードと共にルーファウス様の護衛をしてもらう」

レ「レノだぞ、と」

ド「ルードだ」


スキンヘッドにグラサンという厳つい風貌の男が紹介する。

平均より、やや低めの＊＊は見上げる形になる。

そして、疑問に思ったことを口にした。


「ルーファウス様？」

ツ「現在は副社長に就いておられる」

「副社長…」


ツォンは訝しげな表情をする。


ツ「自分が誰の元に着くのかぐらい把握しておけ」

「すいません」

レ「お前、その腰に付けてるの固有武器か？」

「そうです。銃よりも、こっちの方が扱い慣れてるので」

レ「ふーん。そりゃ見るのが楽しみだぞ、と」

ツ「それでは私から任務の内容と護衛の流れを説明する。レノたちも一緒に、しっかり聞いてくれ」

レ「あいよ」


…


ツ「という感じだ。他に分からないことなどは、レノとルードに聞いてくれ」

「分かりました」



_