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当時、少女を誘拐した連中を捕らえることは出来たものの誰も少女の行方を知らなかった。

捜索は数年を以て打ち切られ、レノらに発見されるまで洞窟で眠っていた少女。


目が覚めたら驚くだろう。


何より私が驚いたから。



..





少女が眠っているベッドに付き添うルーファウス。


懐かしい面影もそのままに、
何も変わっていない。

そう、変わっていないのだ。



ふと、少女が目を覚ました。


ル「＊＊、」


名前を呼ぶと、少女はルーファウスに目線を向けた。ボーッとしている様だ。


ル「私がわかるか」


そう問いかけると少女は、ゆっくりと瞬きをする。


_「…ルーファウス？」

ル「そうだ」

_「なんだか大人っぽいわ…」

ル「…大人になってしまったからな」

_「どうして？」


ルーファウスは真っ直ぐ少女を見つめ、


ル「君が誘拐されてから15年が経っているからだ」

_「…え…？」


少女は首を傾げた。


そう、＊＊が買い物中に拐われてから15年が過ぎてしまっていた。

それなのに何故か＊＊の姿は、当時のまま変わっていない。


　《まるで成長が止まってしまった様に》


見つかって良かったと素直に喜ぶことは出来ない。





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