*
出逢い、再び
「名前を変える」
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…
「はぁ…」
落下した地点から近くの地下水道に逃げ込んだ。
追ってくる気配はない。
『アクアローズ』
その名を呼んだのは、後にも先にもMNPで会った青年だけ。
「(神羅の社長だったなんて…)」
ズキリ…と痛むのは、胸か傷か。
手当を急ぐ為、**は足を踏み出した。
..
…
ツ「先日のアバランチの件ですが、捕らえた者の中に青い髪の女は居ませんでした。他の者の口を割らせようとしましたが、メンバー間の認知が不十分で知らないという者ばかりでしたので処分しました」
ル「…そうか」
ツ「捕らえて、どうなされるつもりですか。もしや側に置くなどという世迷い言を」
ル「そうだと言ったら反対するのか」
ツ「…いえ、私は貴方に従います」
気になる間ではあったが、とりあえず不満はないということらしい。
ツ「ですが、次の予告は他の者に行かせます。良いですね」
ル「構わん」
後日、待ち受けた報告でも期待外れの結果に終わった。
あの夜に受けた傷があるので、作戦から外れている可能性もあるかと考える。
次はアバランチの拠点があるスラムに、レノたちを派遣させた。
レ「ったく、人遣いが荒いぜ」
ド「 ! …レノ」
ルードが足を止めて、親指で通りの先を示す。
その方向を目で追って、ニヤリと笑った。
レ「ビンゴだぞ、と」
2人は、彼女の後を着けてウォールマーケットから別の街の木賃宿に入って行くまでを確認する。
レ「どうする、相棒。部屋も確認するか」
ド「そうだな」
2人は受付の男にチップを渡して部屋ナンバーを聞き出すと、足音を殺して目的のドアの前で息を潜める。
話し声はしない、
それどころか物音ひとつしない。
もしや、気付かれて逃げられてしまったか。
焦るレノに対して、ルードは静かにドアノブを回す。
キィ…上等とは言えない作りのドアが軋む。
ゆっくり..ゆっくりとドアを開いて、2人はそっと中を覗き込んだ。
レ「❗️」
床に散らばる血のついた包帯と、その中に倒れている**の姿。
レ「どうしたんだ…こりゃ」
訳がわからずに**の側に膝をついて抱き起こそうと触れて気付く。
レ「ヤベェ、ルード!すごい熱だ!!」
ルードも額に触れて高熱を確認するや否や、**を抱き抱える。
ド「上の病院に連れて行くぞ」
レ「おう」
2人は宿の裏口から抜け出して、急いでプレート街の病院へと運び込んだ。
緊急手術の間に連絡を受けたルーファウスが、**が退院するまで見張りをするようにレノたちに指示を出す。
..
それから1週間..
ル「まだ…か」
仕事の手を止めて、ルーファウスは携帯の画面を見つめる。
レノからの連絡はない、
手術で機銃の弾を数発..摘出して、熱は下がったが意識が戻らない。
ツ「ルーファウス様」
思うように仕事を進めない主人を見兼ねて、ため息を吐きながらツォンが提案する。
ツ「彼女とコンビを組んでいた男の情報が入っています。彼を捕らえては如何ですか」
ル「コンビ、か」
ツ「はい、彼らは常にツーマンセルで行動していたようです」
ル「ならば、誘き出せ」
ツ「了解しました」
そうして、ツォンが仕組んだ偽の情報に泳がされたアレフが単身、倉庫にやってきた。
ア「**は、どこだ?」
周囲を見回すアレフの前に、
レ「お嬢ちゃんなら此処には居ないぞ、と」
ア「…、」
姿を現したのは、レノ。
ア「**は捕まってるのか」
レ「いや、お嬢ちゃんなら病院にいる」
ア「何かあったのか?」
レ「オレの口からは、これ以上は言えねぇ。社長が待ってる」
→
「はぁ…」
落下した地点から近くの地下水道に逃げ込んだ。
追ってくる気配はない。
『アクアローズ』
その名を呼んだのは、後にも先にもMNPで会った青年だけ。
「(神羅の社長だったなんて…)」
ズキリ…と痛むのは、胸か傷か。
手当を急ぐ為、**は足を踏み出した。
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…
ツ「先日のアバランチの件ですが、捕らえた者の中に青い髪の女は居ませんでした。他の者の口を割らせようとしましたが、メンバー間の認知が不十分で知らないという者ばかりでしたので処分しました」
ル「…そうか」
ツ「捕らえて、どうなされるつもりですか。もしや側に置くなどという世迷い言を」
ル「そうだと言ったら反対するのか」
ツ「…いえ、私は貴方に従います」
気になる間ではあったが、とりあえず不満はないということらしい。
ツ「ですが、次の予告は他の者に行かせます。良いですね」
ル「構わん」
後日、待ち受けた報告でも期待外れの結果に終わった。
あの夜に受けた傷があるので、作戦から外れている可能性もあるかと考える。
次はアバランチの拠点があるスラムに、レノたちを派遣させた。
レ「ったく、人遣いが荒いぜ」
ド「 ! …レノ」
ルードが足を止めて、親指で通りの先を示す。
その方向を目で追って、ニヤリと笑った。
レ「ビンゴだぞ、と」
2人は、彼女の後を着けてウォールマーケットから別の街の木賃宿に入って行くまでを確認する。
レ「どうする、相棒。部屋も確認するか」
ド「そうだな」
2人は受付の男にチップを渡して部屋ナンバーを聞き出すと、足音を殺して目的のドアの前で息を潜める。
話し声はしない、
それどころか物音ひとつしない。
もしや、気付かれて逃げられてしまったか。
焦るレノに対して、ルードは静かにドアノブを回す。
キィ…上等とは言えない作りのドアが軋む。
ゆっくり..ゆっくりとドアを開いて、2人はそっと中を覗き込んだ。
レ「❗️」
床に散らばる血のついた包帯と、その中に倒れている**の姿。
レ「どうしたんだ…こりゃ」
訳がわからずに**の側に膝をついて抱き起こそうと触れて気付く。
レ「ヤベェ、ルード!すごい熱だ!!」
ルードも額に触れて高熱を確認するや否や、**を抱き抱える。
ド「上の病院に連れて行くぞ」
レ「おう」
2人は宿の裏口から抜け出して、急いでプレート街の病院へと運び込んだ。
緊急手術の間に連絡を受けたルーファウスが、**が退院するまで見張りをするようにレノたちに指示を出す。
..
それから1週間..
ル「まだ…か」
仕事の手を止めて、ルーファウスは携帯の画面を見つめる。
レノからの連絡はない、
手術で機銃の弾を数発..摘出して、熱は下がったが意識が戻らない。
ツ「ルーファウス様」
思うように仕事を進めない主人を見兼ねて、ため息を吐きながらツォンが提案する。
ツ「彼女とコンビを組んでいた男の情報が入っています。彼を捕らえては如何ですか」
ル「コンビ、か」
ツ「はい、彼らは常にツーマンセルで行動していたようです」
ル「ならば、誘き出せ」
ツ「了解しました」
そうして、ツォンが仕組んだ偽の情報に泳がされたアレフが単身、倉庫にやってきた。
ア「**は、どこだ?」
周囲を見回すアレフの前に、
レ「お嬢ちゃんなら此処には居ないぞ、と」
ア「…、」
姿を現したのは、レノ。
ア「**は捕まってるのか」
レ「いや、お嬢ちゃんなら病院にいる」
ア「何かあったのか?」
レ「オレの口からは、これ以上は言えねぇ。社長が待ってる」
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