…



ツ「私が手を出した」


発言を受けて、ジャックが勢いよく立ち上がりツォンを殴りつける。

ガタッ、ガタン！！


ツ「気が済むのなら何度でも殴れば良い」

Ｊ「チッ…」


憎々しげに舌を打つと、ジャックは＊＊の側に歩み寄る。


Ｊ「お前を遺していくオレを許してくれ」


そう囁いて、ジャックは＊＊の頬に口付けた。


ル「なッ！！」


Ｊ「オレはヒントはやったからな。あとは、そうだな…ジャッジメントのオーナーは、どうやら神羅絡みの人間らしいぜ」

ル「なんだと？！」


突然の暴露情報を受けて呆然とするルーファウスを尻目に、ジャックはスタスタと窓際に歩いていく。


Ｊ「もし散らかったら掃除、頼むわ」

ル「何をするつもりだ、馬鹿な真似は止めろ！！」

ツ「ルーファウス様！！」


引き留めようとするルーファウスをツォンが必死になって止める。

ジャックは非常用ドアを開けて、


Ｊ「母さん、今から行くよ」


小さく呟いて、ルーファウスを見る。


Ｊ「妹を頼む」


ル「やめろッ！！！！」


開け放ったドアから、ジャックが思い切り外へと飛び出した。

そして、ビリビリと爆風が神羅ビルを揺らした。


ル「…馬鹿なやつだ」


非常用ドアを閉めたツォンが、すっかり意気消沈してしまったルーファウスの前に立つ。


ツ「申し訳ありません」

ル「その謝罪は何に向けたものだ」

ツ「すべてのことです」

ル「…もう遅い、何もかもが」


俯いてしまったルーファウスに、ツォンは溜め息を吐く。


ツ「それでは、見殺しにされますか」

ル「そんなことッ」

ツ「彼は言いました、ヒントは与えたと。まずはジャッジメントの他のメンバーを探してみるのが良いのではないですか」


少し思案して、次に瞳に淡い光を宿らせてルーファウスが指示を出す。


ル「他のメンバーか、レノたちに探らせろ」

ツ「了解しました」


ツォンは頷いて、タークスルームへと向かった。





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