*
心の闇、ダイブ
「名前を変える」
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
…
ル「遅いぞ」
ツ「申し訳ありません。何事ですか」
ル「話は、その男と共に」
ツ「分かりました」
牢の並ぶ奥まった場所、男が捕まっているドアの前に立つ。
窓を開けると、ジャックが目を向けた。
J「どうも、社長さん」
彼は片手を上げて、口の端を釣り上げる。
J「完全に閉じ籠もっちまったみたいだな」
ル「解るのか」
J「さっきから**の気配が散らばってるからな」
ル「どういうことだ」
J「**はアンタの部屋に居たんだろ。安全でパソコンもある」
ル「…。」
J「空っぽだよ、アンタの部屋にいるのは。ただの肉の器だ」
ル「なぜ、そうだと…兄だから解るとでも?」
ツ「!」
ツォンは牢の中の男を見た。
ル「**の気配とは、なんだ?」
J「順を追って説明するから出してくれよ」
例の爆弾の首輪を着けさせて、ジャックが牢から出された。
ル「着いてこい」
ルーファウスの後に、ジャックとツォンがついて移動する。
ルーファウスのフロアに着くと、ジャックがソファに寝かされている**の側に寄る。
ツ「眠っているだけではないのですか?」
J「…やっぱ中身がないな」
ル「どういう意味だ」
ジャックは振り返り、
J「喉乾いてんだ、茶でも飲みながら話そう」
ル「…はぁ、ツォン」
ツ「ブラックでいいな」
ソファの見える応接セットに対面して座るルーファウスとジャック。横に立つツォン。
J「**のスキルは、」
ル「スキル、異能のことか?」
J「神羅ではそう言うのか。ま、**の能力は、『電子回路やネットワークにダイブする、もしくは直接、触れたものを操作する』ことが出来るんだわ。パソコンや操作端末が近くになくても触れることさえ出来れば、媒介がなくても動かせる」
ズズッとコーヒーを啜るジャック。
J「殆どの場合は意識の一部をダイブさせるだけだから体の方がメインだけど、今回みたいな場合は100%全部ダイブさせっから体の方が空になる。心が丸ごと別物に移ってるから呼びかけても届かない、生きる屍だな」
ル「どうすれば呼び戻せる」
J「ネットワークに溶け込んでる**の心に呼びかけられれば」
ル「方法は?
J「さぁ?」
ルーファウスがジャックを睨みつける。
肩を竦めて首を振る様子を見ていると本当に分からないらしい。
ル「今までは、どうしていたんだ」
J「自力で戻ってくるのを待ってたよ。長くても10日ぐらいで目が覚めてたからな」
ル「その間、体はどうなる」
J「そりゃ飯も食わなきゃ痩せて死ぬだろうな」
ル「なんだと?」
J「神羅なら延命装置とか技術は発達してるだろ」
ツ「いつ戻るか分からないものに労力を使う訳にはいかない」
ル「黙れ!」
ツォンの無慈悲なセリフにルーファウスが怒りを露わにする。
J「なら、ほっとけば?」
ルツ「「!」」
意外な反応に驚く2人。
J「見殺しにすれば良い、アンタらの十八番だろ」
皮肉めいた言い分だが、おちゃらけた感じはしない。
ル「…お前は、それでいいのか!?」
J「これ以上、**を苦しめる現実に置いておきたいなんて願えるか!!!!」
突然、声を荒げるジャックに驚く。
J「どうせアンタらが**に何かしたんだろッ、ダイブしてまで逃げたい事なんて一つしかない!」
雰囲気を一変させて、憎しみの籠る殺気で睨み返すジャック。
J「結局、お前らも同類だ」
→
ル「遅いぞ」
ツ「申し訳ありません。何事ですか」
ル「話は、その男と共に」
ツ「分かりました」
牢の並ぶ奥まった場所、男が捕まっているドアの前に立つ。
窓を開けると、ジャックが目を向けた。
J「どうも、社長さん」
彼は片手を上げて、口の端を釣り上げる。
J「完全に閉じ籠もっちまったみたいだな」
ル「解るのか」
J「さっきから**の気配が散らばってるからな」
ル「どういうことだ」
J「**はアンタの部屋に居たんだろ。安全でパソコンもある」
ル「…。」
J「空っぽだよ、アンタの部屋にいるのは。ただの肉の器だ」
ル「なぜ、そうだと…兄だから解るとでも?」
ツ「!」
ツォンは牢の中の男を見た。
ル「**の気配とは、なんだ?」
J「順を追って説明するから出してくれよ」
例の爆弾の首輪を着けさせて、ジャックが牢から出された。
ル「着いてこい」
ルーファウスの後に、ジャックとツォンがついて移動する。
ルーファウスのフロアに着くと、ジャックがソファに寝かされている**の側に寄る。
ツ「眠っているだけではないのですか?」
J「…やっぱ中身がないな」
ル「どういう意味だ」
ジャックは振り返り、
J「喉乾いてんだ、茶でも飲みながら話そう」
ル「…はぁ、ツォン」
ツ「ブラックでいいな」
ソファの見える応接セットに対面して座るルーファウスとジャック。横に立つツォン。
J「**のスキルは、」
ル「スキル、異能のことか?」
J「神羅ではそう言うのか。ま、**の能力は、『電子回路やネットワークにダイブする、もしくは直接、触れたものを操作する』ことが出来るんだわ。パソコンや操作端末が近くになくても触れることさえ出来れば、媒介がなくても動かせる」
ズズッとコーヒーを啜るジャック。
J「殆どの場合は意識の一部をダイブさせるだけだから体の方がメインだけど、今回みたいな場合は100%全部ダイブさせっから体の方が空になる。心が丸ごと別物に移ってるから呼びかけても届かない、生きる屍だな」
ル「どうすれば呼び戻せる」
J「ネットワークに溶け込んでる**の心に呼びかけられれば」
ル「方法は?
J「さぁ?」
ルーファウスがジャックを睨みつける。
肩を竦めて首を振る様子を見ていると本当に分からないらしい。
ル「今までは、どうしていたんだ」
J「自力で戻ってくるのを待ってたよ。長くても10日ぐらいで目が覚めてたからな」
ル「その間、体はどうなる」
J「そりゃ飯も食わなきゃ痩せて死ぬだろうな」
ル「なんだと?」
J「神羅なら延命装置とか技術は発達してるだろ」
ツ「いつ戻るか分からないものに労力を使う訳にはいかない」
ル「黙れ!」
ツォンの無慈悲なセリフにルーファウスが怒りを露わにする。
J「なら、ほっとけば?」
ルツ「「!」」
意外な反応に驚く2人。
J「見殺しにすれば良い、アンタらの十八番だろ」
皮肉めいた言い分だが、おちゃらけた感じはしない。
ル「…お前は、それでいいのか!?」
J「これ以上、**を苦しめる現実に置いておきたいなんて願えるか!!!!」
突然、声を荒げるジャックに驚く。
J「どうせアンタらが**に何かしたんだろッ、ダイブしてまで逃げたい事なんて一つしかない!」
雰囲気を一変させて、憎しみの籠る殺気で睨み返すジャック。
J「結局、お前らも同類だ」
→