優しいせかい
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制服に付いた呪霊の血をハンカチで適当に拭っていると夏油が近寄る
「近年稀に見る量だったね」
『別に此処、特別な場所でも何でも無いのに…
この奥になんかあったりすんのかな?』
「どうだろう、俺は何も感じないけど」
じっ、と森の奥を見つめてみるが別段何も感じないただの森だ
それにしては今回呪霊の量がそれなりに多かった
呪詛師が何か変なことしてたりして、と夏油を見上げる
「行ってみるかい?」
『じゃあ一応』
もしそうなら、手遅れになる前になんとかしなければならない
鬱蒼とした森を歩いてみたが不審な点は無く胸を撫でおろす
『ごめん、何も無かったね』
「いや何も無くて良かったじゃないか」
帰ろうか、と踵を返した背に続こうと一歩踏み出した瞬間
『?』
誰か、俺を見てる?
有る筈のない視線を感じ木々へ目を向けると誰かがこっちを見ていた
それは、とても、見覚えがあって
「クロ?」
夏油が振り返って俺を呼ぶが俺は、彼から目を逸らせないでいた
『──し、しょう…?』
木々の間から此方を見つめていた人影は、その呟きが聞こえたのか否か瞬きをした時には消えていた
夏油が大丈夫かと声を掛けてくれるが上手く返せない
だって、ありえない、あの人はもう。
「近年稀に見る量だったね」
『別に此処、特別な場所でも何でも無いのに…
この奥になんかあったりすんのかな?』
「どうだろう、俺は何も感じないけど」
じっ、と森の奥を見つめてみるが別段何も感じないただの森だ
それにしては今回呪霊の量がそれなりに多かった
呪詛師が何か変なことしてたりして、と夏油を見上げる
「行ってみるかい?」
『じゃあ一応』
もしそうなら、手遅れになる前になんとかしなければならない
鬱蒼とした森を歩いてみたが不審な点は無く胸を撫でおろす
『ごめん、何も無かったね』
「いや何も無くて良かったじゃないか」
帰ろうか、と踵を返した背に続こうと一歩踏み出した瞬間
『?』
誰か、俺を見てる?
有る筈のない視線を感じ木々へ目を向けると誰かがこっちを見ていた
それは、とても、見覚えがあって
「クロ?」
夏油が振り返って俺を呼ぶが俺は、彼から目を逸らせないでいた
『──し、しょう…?』
木々の間から此方を見つめていた人影は、その呟きが聞こえたのか否か瞬きをした時には消えていた
夏油が大丈夫かと声を掛けてくれるが上手く返せない
だって、ありえない、あの人はもう。