優しいせかい
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
傑と任務に行ってきてからアイツがおかしい
ずっと何かを考えている
理由を聞き出そうにも『何でも無い』の一点張りで本人が話さないなら一緒に任務へ行った傑に何があったのか聞くしかないが
「私もよくわからないんだ
特別何か有った訳でも無いし
あぁでも帰り際、森の奥をずっと見つめていたよ」
「その森なんかあったのか?」
「いや、ただ異様に呪霊の量が多かった
まるで何かに呼び寄せられたように」
「雑魚ばっかだったんだろ?」
「ああ」
特級ならまだしも雑魚相手にアイツが何かヘマする訳がない
もっと他の、アイツが気に掛けるような何か
傑が思い出したようにあ、と声を上げる
「そう言えば、聞き間違いじゃなければだけど“師匠”って、呟いていたよ」
「師匠?アイツそんなん居たのかよ」
「………」
「硝子、知ってるのかい?」
「あー…」
分が悪そうに頭を掻いた硝子が溜息を吐く
「随分前に巫月が使ってる呪具について聞いたことがあるんだ」
「あぁ、あの変な糸」
「あれ、師匠の形見だって言ってた」
「…その師匠ってヤツの話は?」
「それは、私じゃなくて本人から聞いた方が良いだろ」
「まあ確かに、じゃあ帰ってきたら聞いてみようか」
師匠、形見、その単語に以前窓際で話したことを思い出す
大切だった人、もしかしたらそうかもしれない
あの時、今にも泣きそうだったアイツの表情がチラついて早く帰って来いと舌打ちをした。
ずっと何かを考えている
理由を聞き出そうにも『何でも無い』の一点張りで本人が話さないなら一緒に任務へ行った傑に何があったのか聞くしかないが
「私もよくわからないんだ
特別何か有った訳でも無いし
あぁでも帰り際、森の奥をずっと見つめていたよ」
「その森なんかあったのか?」
「いや、ただ異様に呪霊の量が多かった
まるで何かに呼び寄せられたように」
「雑魚ばっかだったんだろ?」
「ああ」
特級ならまだしも雑魚相手にアイツが何かヘマする訳がない
もっと他の、アイツが気に掛けるような何か
傑が思い出したようにあ、と声を上げる
「そう言えば、聞き間違いじゃなければだけど“師匠”って、呟いていたよ」
「師匠?アイツそんなん居たのかよ」
「………」
「硝子、知ってるのかい?」
「あー…」
分が悪そうに頭を掻いた硝子が溜息を吐く
「随分前に巫月が使ってる呪具について聞いたことがあるんだ」
「あぁ、あの変な糸」
「あれ、師匠の形見だって言ってた」
「…その師匠ってヤツの話は?」
「それは、私じゃなくて本人から聞いた方が良いだろ」
「まあ確かに、じゃあ帰ってきたら聞いてみようか」
師匠、形見、その単語に以前窓際で話したことを思い出す
大切だった人、もしかしたらそうかもしれない
あの時、今にも泣きそうだったアイツの表情がチラついて早く帰って来いと舌打ちをした。