優しいせかい
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朝起こしに来てくれて朝食を食べて五条と過ごす
なんだか不思議な光景
過ごすと言ってもまだ見えないから会話するか共同スペースのテレビをラジオ感覚で利用するくらいだ
それにしても、こんなに長い時間五条と一緒に居るのって初めてかもしれない
任務が一緒でも今回みたいに四六時中居る訳じゃ無いし
五条ってこんな世話焼くような奴だっけ?
前はもっと、口が悪くて生意気で嫌な奴だったのに
真っ暗な視界に今まで五条と過ごしてきた記憶が蘇る
師匠を葬って抱き止めてくれた時
墓参りに付いて来てくれた時
本気で怒って抱き締めてくれた時
実家まで付いて来てくれた時
雨に怯えて手を握っててくれた時
花火大会に行って初めて髪飾りをくれた時
誰よりも、五条が側にいてくれた事に気が付く
どうして
『どうして、五条は一緒に居てくれるの?』
「は?」
『あ』
頭に浮かんだ疑問はいつの間にか口から出た後で、短い五条の声に我に返っても既に遅く
『いや、その、だって、一緒に居る事多かったから何でだろって思って
五条って俺の事あんまり好きじゃないだろ?』
「はあ!?誰が言ったんだよそんな事!
好きじゃ無かったら一緒に居ねぇっつの!」
『それは、そうか』
「はぁ…急に何言い出したかと思えば…
そりゃ最初は弱そうな奴とか思ったけど、今は思ってねぇよ
バカみたいに優しくて甘え下手な野良猫とは思ってるケド」
『なにそれ、別に優しく無いよ普通だし後半は余計』
「なに?知りたい訳?」
俺がアイツらよりもお前と居る理由。
声音からして不敵な笑みを浮かべているであろう表情が思い浮かんで後退りしたくなった
聞いちゃいけない、気がした
『い、や、やっぱいい』
「なんだよ、お前が聞いたんだろ」
『今じゃ無い気がする』
「どうせ今逃したら聞かねぇだろーが
…だから教えてやるよ、特別に」
『っ…ご、じょう?』
するりと突然頬に温かい掌の感触がして肩が跳ねた
五条の片手が頬を撫でる、それはとても優しくて温かい
「ずっと前から──クロの事が好きだからだよ」
『…え…?』
言葉が理解出来ずに何度も頭の中で繰り返しながら見えない目を瞬かせた。
なんだか不思議な光景
過ごすと言ってもまだ見えないから会話するか共同スペースのテレビをラジオ感覚で利用するくらいだ
それにしても、こんなに長い時間五条と一緒に居るのって初めてかもしれない
任務が一緒でも今回みたいに四六時中居る訳じゃ無いし
五条ってこんな世話焼くような奴だっけ?
前はもっと、口が悪くて生意気で嫌な奴だったのに
真っ暗な視界に今まで五条と過ごしてきた記憶が蘇る
師匠を葬って抱き止めてくれた時
墓参りに付いて来てくれた時
本気で怒って抱き締めてくれた時
実家まで付いて来てくれた時
雨に怯えて手を握っててくれた時
花火大会に行って初めて髪飾りをくれた時
誰よりも、五条が側にいてくれた事に気が付く
どうして
『どうして、五条は一緒に居てくれるの?』
「は?」
『あ』
頭に浮かんだ疑問はいつの間にか口から出た後で、短い五条の声に我に返っても既に遅く
『いや、その、だって、一緒に居る事多かったから何でだろって思って
五条って俺の事あんまり好きじゃないだろ?』
「はあ!?誰が言ったんだよそんな事!
好きじゃ無かったら一緒に居ねぇっつの!」
『それは、そうか』
「はぁ…急に何言い出したかと思えば…
そりゃ最初は弱そうな奴とか思ったけど、今は思ってねぇよ
バカみたいに優しくて甘え下手な野良猫とは思ってるケド」
『なにそれ、別に優しく無いよ普通だし後半は余計』
「なに?知りたい訳?」
俺がアイツらよりもお前と居る理由。
声音からして不敵な笑みを浮かべているであろう表情が思い浮かんで後退りしたくなった
聞いちゃいけない、気がした
『い、や、やっぱいい』
「なんだよ、お前が聞いたんだろ」
『今じゃ無い気がする』
「どうせ今逃したら聞かねぇだろーが
…だから教えてやるよ、特別に」
『っ…ご、じょう?』
するりと突然頬に温かい掌の感触がして肩が跳ねた
五条の片手が頬を撫でる、それはとても優しくて温かい
「ずっと前から──クロの事が好きだからだよ」
『…え…?』
言葉が理解出来ずに何度も頭の中で繰り返しながら見えない目を瞬かせた。