優しいせかい
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野良猫、その例えがコイツには一番しっくりくると思った
誰にも懐かず全部自分一人でやり遂げる
そんな奴が、
「(女物の浴衣着て隣に居るとか前なら有り得ねぇよなぁ)」
石段に座ってソワソワと花火を待っているクロからは以前の刺々しさは感じない
最近は少し表情を出すようになったし、人慣れしてきたって感じか
「お前変わったよな」
『なに、急に』
「前まではクソ懐かねぇ野良猫みたいだったっつってんの」
『誰が野良ね──』
言葉を遮るように花火が上がる
咄嗟に空へ目を向けたクロの瞳が大きく見開かれた
俺は打ち上がる花火よりも、夢中になって花火を眺めるクロから目が離せなくて一時して我に返ったが花火どころじゃ無い
ドキドキと煩い心音に頭を掻く
あ"ークソなんで俺ばっか…童貞かよ
「でも、まぁ…」
コイツが楽しいなら、良いか
花火に夢中なクロへ携帯を向け何枚か写真に残す
幸い花火のバカでかい音でシャッター音が掻き消され気付かれる事はなかった
まぁまぁ綺麗に写ってんな
『どうしたの?』
「は!?べ、別に!なんでもねーよ!」
『??』
あっぶねー消しかけた、急にこっち向くなよな心臓に悪い
後半の花火開始の合図を聞いて再び空へ目を向けたクロにホッとして俺も暗闇を見上げた。
誰にも懐かず全部自分一人でやり遂げる
そんな奴が、
「(女物の浴衣着て隣に居るとか前なら有り得ねぇよなぁ)」
石段に座ってソワソワと花火を待っているクロからは以前の刺々しさは感じない
最近は少し表情を出すようになったし、人慣れしてきたって感じか
「お前変わったよな」
『なに、急に』
「前まではクソ懐かねぇ野良猫みたいだったっつってんの」
『誰が野良ね──』
言葉を遮るように花火が上がる
咄嗟に空へ目を向けたクロの瞳が大きく見開かれた
俺は打ち上がる花火よりも、夢中になって花火を眺めるクロから目が離せなくて一時して我に返ったが花火どころじゃ無い
ドキドキと煩い心音に頭を掻く
あ"ークソなんで俺ばっか…童貞かよ
「でも、まぁ…」
コイツが楽しいなら、良いか
花火に夢中なクロへ携帯を向け何枚か写真に残す
幸い花火のバカでかい音でシャッター音が掻き消され気付かれる事はなかった
まぁまぁ綺麗に写ってんな
『どうしたの?』
「は!?べ、別に!なんでもねーよ!」
『??』
あっぶねー消しかけた、急にこっち向くなよな心臓に悪い
後半の花火開始の合図を聞いて再び空へ目を向けたクロにホッとして俺も暗闇を見上げた。