優しいせかい
夢小説設定
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「は?花火大会?」
んな所行ってる暇なんてねぇだろ、と硝子に言えば
「巫月、花火大会行ったこと無いんだってさ
それ聞いたら連れてってやりたいって思うだろ?
まぁ?やっと自覚したのに?何もアクション起こせてないチキン野郎には関係無いか」
「誰も行かないとは言ってねーだろ!
あと好きで何もしてねぇ訳じゃねーから!」
「はいはい
ま、当日お前も楽しみにしてろよ」
あの言葉の意味と何かを企んでいるであろう不敵な笑みの意味は当日分かった
待ち合わせに向かった先に傑と硝子、そして
「おまたー、移動で時間く、っ、て……」
黒地に桜が散った女物の浴衣を着て、黒髪を一纏めにしたクロが居た
「お前、クロだよな?」
『…そうだよ』
「なんでそんな」
「私が着せた
可愛いだろ?」
力作、とクロの背を押して俺の前に出す
やっば…何こいつ何でこんな可愛い訳?ただ髪型と服装が違うだけでこんな変わんの?いやいつも可愛いけどさ可愛いさ倍増ってやつ?文句なんかある訳無いだろバカ直視出来ねぇんだけど
「全員揃ったし、そろそろ行こうか」
「だな」
にやにやしてるあいつらが先に歩き出したのを見て咄嗟にクロを呼び止めると振り返る
「ん。」
『ん?』
「っ、手ぇ出せっつってんの!
お前、ただでさえ小せえのにその格好ではぐれたりしたら面倒だろ
だから、早く手ぇ出せ」
『………ん』
そっと控え目に差し出された小さな手を乱暴に掴んであいつらの後を追う
ったく、なんでこんな人混みに好き好んで行かなきゃなんねぇんだクソ
掌から伝わる熱と煩い己の鼓動を誤魔化すように心の中で悪態を吐くことしか出来なかった。
んな所行ってる暇なんてねぇだろ、と硝子に言えば
「巫月、花火大会行ったこと無いんだってさ
それ聞いたら連れてってやりたいって思うだろ?
まぁ?やっと自覚したのに?何もアクション起こせてないチキン野郎には関係無いか」
「誰も行かないとは言ってねーだろ!
あと好きで何もしてねぇ訳じゃねーから!」
「はいはい
ま、当日お前も楽しみにしてろよ」
あの言葉の意味と何かを企んでいるであろう不敵な笑みの意味は当日分かった
待ち合わせに向かった先に傑と硝子、そして
「おまたー、移動で時間く、っ、て……」
黒地に桜が散った女物の浴衣を着て、黒髪を一纏めにしたクロが居た
「お前、クロだよな?」
『…そうだよ』
「なんでそんな」
「私が着せた
可愛いだろ?」
力作、とクロの背を押して俺の前に出す
やっば…何こいつ何でこんな可愛い訳?ただ髪型と服装が違うだけでこんな変わんの?いやいつも可愛いけどさ可愛いさ倍増ってやつ?文句なんかある訳無いだろバカ直視出来ねぇんだけど
「全員揃ったし、そろそろ行こうか」
「だな」
にやにやしてるあいつらが先に歩き出したのを見て咄嗟にクロを呼び止めると振り返る
「ん。」
『ん?』
「っ、手ぇ出せっつってんの!
お前、ただでさえ小せえのにその格好ではぐれたりしたら面倒だろ
だから、早く手ぇ出せ」
『………ん』
そっと控え目に差し出された小さな手を乱暴に掴んであいつらの後を追う
ったく、なんでこんな人混みに好き好んで行かなきゃなんねぇんだクソ
掌から伝わる熱と煩い己の鼓動を誤魔化すように心の中で悪態を吐くことしか出来なかった。