優しいせかい
夢小説設定
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じっとりと湿気を含んだ風が頬を撫で、祭り特有の喧騒が聞こえる
隣に居る家入に『あのさ』と話しかける
『何で俺はこんな格好な訳?』
「そりゃあ花火大会だからに決まってるでしょ」
『女物じゃ無くて良くない!?』
「似合うと思って」テヘペロと巫山戯る家入に呆れるしかない
会場に行く前、家入に空き教室へ連行されたかと思ったらあれよあれよと女物の浴衣を着せられ今に至るのだ
そして家入何故お前は浴衣を着ていないんだ女子のお前が着るもんだろ
夏油お前も何か言えよ
「すごく似合ってるよ」
『違うそうじゃない…』
「ったく、五条のヤツまだ来ない訳?」
「あともう少しで着くってメールあったけど」
『あ。居た』
アイツ無駄に背高いし頭白いからすぐ分かる
任務終わりだからそのまま来るかと思ったのにいつもの眼鏡+私服だ
「おまたー、移動で時間く、っ、て……」
ピシッと効果音が付きそうなくらい固まった五条に小さく溜息
そりゃあ急にこんな格好で会ったら驚くよな
「お前、クロだよな?」
『…そうだよ』
「なんでそんな」
「私が着せた
可愛いだろ?」
なんでお前が自慢気なんだ、確かに着せてもらったけども
ぐい、と家入に背中を押され五条の前に立つと五条が目を逸らす
『文句なら家入に言ってくれ』
「別に…文句とか、そんなモンねーよ」
『そう』
「全員揃ったし、そろそろ行こうか」と歩き出した二人に続こうとした俺を五条が呼び止める
「ん。」
『ん?』
「手ぇ出せっつってんの
お前、ただでさえ小せえのにその格好ではぐれたりしたら面倒だろ
早く手ぇ出せ」
『………ん』
そっと出せば乱暴に掴まれたけど歩幅は合わせてくれて、人混みを避けて歩いてくれる
なんか、慣れてるなぁこれが経験値の違いか
そう思うと何故だか胸の辺りがズキリと痛んだ。
隣に居る家入に『あのさ』と話しかける
『何で俺はこんな格好な訳?』
「そりゃあ花火大会だからに決まってるでしょ」
『女物じゃ無くて良くない!?』
「似合うと思って」テヘペロと巫山戯る家入に呆れるしかない
会場に行く前、家入に空き教室へ連行されたかと思ったらあれよあれよと女物の浴衣を着せられ今に至るのだ
そして家入何故お前は浴衣を着ていないんだ女子のお前が着るもんだろ
夏油お前も何か言えよ
「すごく似合ってるよ」
『違うそうじゃない…』
「ったく、五条のヤツまだ来ない訳?」
「あともう少しで着くってメールあったけど」
『あ。居た』
アイツ無駄に背高いし頭白いからすぐ分かる
任務終わりだからそのまま来るかと思ったのにいつもの眼鏡+私服だ
「おまたー、移動で時間く、っ、て……」
ピシッと効果音が付きそうなくらい固まった五条に小さく溜息
そりゃあ急にこんな格好で会ったら驚くよな
「お前、クロだよな?」
『…そうだよ』
「なんでそんな」
「私が着せた
可愛いだろ?」
なんでお前が自慢気なんだ、確かに着せてもらったけども
ぐい、と家入に背中を押され五条の前に立つと五条が目を逸らす
『文句なら家入に言ってくれ』
「別に…文句とか、そんなモンねーよ」
『そう』
「全員揃ったし、そろそろ行こうか」と歩き出した二人に続こうとした俺を五条が呼び止める
「ん。」
『ん?』
「手ぇ出せっつってんの
お前、ただでさえ小せえのにその格好ではぐれたりしたら面倒だろ
早く手ぇ出せ」
『………ん』
そっと出せば乱暴に掴まれたけど歩幅は合わせてくれて、人混みを避けて歩いてくれる
なんか、慣れてるなぁこれが経験値の違いか
そう思うと何故だか胸の辺りがズキリと痛んだ。