優しいせかい
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高専に帰ってから夜蛾先生に呪具を預かってもらった
先生曰く二つの呪具は特級呪具に価するらしく二つ返事で承諾してくれた
『……』
家から持ってきたアルバムを捲りながら思い返す
赤ん坊の時、幼稚園の時、そして小学校高学年で終わっている家族の思い出
写真が入っていない頁をペラペラ捲っていくと一枚の写真がひらりと落ちた
『!これ…』
手に取った写真にはアルバムに一枚も残っていなかったおばあちゃんの姿
しかし、その写真に写る女性は俺が知る淑やかな老婆の姿であり、あまりにも古い
小さい頃の自分を思い出して気付く
『居なかったんだ、あの人はもう』
写真なんて残っていない俺に似ているという先祖の姿を鮮明に知っているなんて有り得ない
有り得るならば同じ時代に生きた人だけ
小さい頃頭を撫でてくれたおばあちゃんは、俺にしか見えていなかったんだ
師匠に初めて会ったあの日までずっと、おばあちゃんは見守っててくれたんだ
アルバムの空いたスペースに写真を入れる
『ありがとう、おばあちゃん
似てる先祖様みたいになれるかはわかんないけど頑張るよ』
写真の中のおばあちゃんは、あの時と変わらない優しい微笑みでこちらを見つめていた。
先生曰く二つの呪具は特級呪具に価するらしく二つ返事で承諾してくれた
『……』
家から持ってきたアルバムを捲りながら思い返す
赤ん坊の時、幼稚園の時、そして小学校高学年で終わっている家族の思い出
写真が入っていない頁をペラペラ捲っていくと一枚の写真がひらりと落ちた
『!これ…』
手に取った写真にはアルバムに一枚も残っていなかったおばあちゃんの姿
しかし、その写真に写る女性は俺が知る淑やかな老婆の姿であり、あまりにも古い
小さい頃の自分を思い出して気付く
『居なかったんだ、あの人はもう』
写真なんて残っていない俺に似ているという先祖の姿を鮮明に知っているなんて有り得ない
有り得るならば同じ時代に生きた人だけ
小さい頃頭を撫でてくれたおばあちゃんは、俺にしか見えていなかったんだ
師匠に初めて会ったあの日までずっと、おばあちゃんは見守っててくれたんだ
アルバムの空いたスペースに写真を入れる
『ありがとう、おばあちゃん
似てる先祖様みたいになれるかはわかんないけど頑張るよ』
写真の中のおばあちゃんは、あの時と変わらない優しい微笑みでこちらを見つめていた。