優しいせかい
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そろそろ授業受けにおいで、と夏油からメールがあって無下にする訳にもいかず任務も済んだし高専へ向かう事にした
監督に車に乗せてもらい森を抜ける
久しぶりに高専を見る気がするな
職員室に行って報告書の提出を済ませ教室へ向かう途中
『ん?』
外で猫が日向ぼっこしているのを見付けて足が向く
今は丁度昼休み、昼飯なら済ませてきたし次の授業まで良いだろう
近付いて行くと三毛猫がちらりと俺を見たが逃げる素振りは無い
近くに腰掛けると少ししてゆっくりとした動作で近付いて来た
擦り寄ってくる頭を撫でていると
「あ。」
『、あ…』
声がした方を見ると五条が丸い目をして立っていた
咄嗟に立ち去ろうとした背中に「待てよ!」と声が聞こえて立ち止まる
「その…お前の事避けて悪かった
別に嫌いだとかそういうんじゃねぇから
本当に、悪かった」
『…そう』
「本当に嫌ってた訳じゃねぇから、だから教室来いよ傑も硝子も待ってっから」
『教室には行く、だけど馴れ合うつもりはないから』
「はぁ?」
授業は受ける、でも彼奴等とは居られない居たくない
顔を見なくてもわかるくらい不機嫌な雰囲気を感じる
「何でだよ」
『五条には関係無い』
「…理由ぐらい教えろ」
『…………』
俯くと三毛猫が足元で戯れている
『…なんだ…』
「あ?」
『もう、知ってる人が居なくなるのは、嫌なんだ』
「────」
『だから、居たくない
もうあんな想いはしたくない
死ぬなら、俺ひとりで』
「ふざけんなよ」
『っ…』
ビリビリと感じるそれは殺気にも似て
初めて聞く低い声
「知り合いが死ぬのが嫌だから一緒に居られない?
死ぬならお前一人で良い?
笑わせんな、そんなもん俺が許すかよ」
『っ、俺は本気で…っ!!』
振り向いた瞬間、温もりに包まれる
あの時抱き締めてくれたのと、同じ
離れようとするけど力が強くて抜けられない
「お前が本気で言ってるのはわかってるし
今まで一人だったのも、わかってる
けど、お前が俺達を大切に思ってくれてる様に俺だってお前が大切なんだよ
だから、一人で死ぬなんて、言うな」
『っ…』
いつの間にか大切になって、五条達も大切に思ってくれてどうしようもない事に、今更気付く
「それに、俺達最強だぞ?
そう簡単にやられるかっての
だから心配すんな」
『……うん…』
そう言えばそうだっけ
だったら、まだ一緒に居たいな
『五条』
「んあ?」
『…ありがとう』
「、おう」
礼を言ってる間に予鈴が鳴り昼休みが終わった事に気付く
「あ、昼飯」
『ごめん』
「ったく放課後何か奢れよ」
「さっさと教室行くぞ」とさっさと歩き出した背中を追い掛けようとしてふと、猫を探す
さっきまで足元に居た猫は、最初と同じ場所に寝転んで日向ぼっこをしていた
その様子に笑って教室へ足を向けた。
監督に車に乗せてもらい森を抜ける
久しぶりに高専を見る気がするな
職員室に行って報告書の提出を済ませ教室へ向かう途中
『ん?』
外で猫が日向ぼっこしているのを見付けて足が向く
今は丁度昼休み、昼飯なら済ませてきたし次の授業まで良いだろう
近付いて行くと三毛猫がちらりと俺を見たが逃げる素振りは無い
近くに腰掛けると少ししてゆっくりとした動作で近付いて来た
擦り寄ってくる頭を撫でていると
「あ。」
『、あ…』
声がした方を見ると五条が丸い目をして立っていた
咄嗟に立ち去ろうとした背中に「待てよ!」と声が聞こえて立ち止まる
「その…お前の事避けて悪かった
別に嫌いだとかそういうんじゃねぇから
本当に、悪かった」
『…そう』
「本当に嫌ってた訳じゃねぇから、だから教室来いよ傑も硝子も待ってっから」
『教室には行く、だけど馴れ合うつもりはないから』
「はぁ?」
授業は受ける、でも彼奴等とは居られない居たくない
顔を見なくてもわかるくらい不機嫌な雰囲気を感じる
「何でだよ」
『五条には関係無い』
「…理由ぐらい教えろ」
『…………』
俯くと三毛猫が足元で戯れている
『…なんだ…』
「あ?」
『もう、知ってる人が居なくなるのは、嫌なんだ』
「────」
『だから、居たくない
もうあんな想いはしたくない
死ぬなら、俺ひとりで』
「ふざけんなよ」
『っ…』
ビリビリと感じるそれは殺気にも似て
初めて聞く低い声
「知り合いが死ぬのが嫌だから一緒に居られない?
死ぬならお前一人で良い?
笑わせんな、そんなもん俺が許すかよ」
『っ、俺は本気で…っ!!』
振り向いた瞬間、温もりに包まれる
あの時抱き締めてくれたのと、同じ
離れようとするけど力が強くて抜けられない
「お前が本気で言ってるのはわかってるし
今まで一人だったのも、わかってる
けど、お前が俺達を大切に思ってくれてる様に俺だってお前が大切なんだよ
だから、一人で死ぬなんて、言うな」
『っ…』
いつの間にか大切になって、五条達も大切に思ってくれてどうしようもない事に、今更気付く
「それに、俺達最強だぞ?
そう簡単にやられるかっての
だから心配すんな」
『……うん…』
そう言えばそうだっけ
だったら、まだ一緒に居たいな
『五条』
「んあ?」
『…ありがとう』
「、おう」
礼を言ってる間に予鈴が鳴り昼休みが終わった事に気付く
「あ、昼飯」
『ごめん』
「ったく放課後何か奢れよ」
「さっさと教室行くぞ」とさっさと歩き出した背中を追い掛けようとしてふと、猫を探す
さっきまで足元に居た猫は、最初と同じ場所に寝転んで日向ぼっこをしていた
その様子に笑って教室へ足を向けた。