優しいせかい
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学校も任務も休みで時期的に丁度いいと思い、仕度をして下駄箱で靴を履いていると
「何処行くんだよ」
『ぅん?』
ぶすっと不機嫌そうな表情の五条に見下ろされていた
なんで不機嫌?
『墓参りだけど』
「ふぅん、俺も買い物行くから途中まで付いてってやるよ」
『はあ、別にいいけど』
途中まで、とか言いながら花屋とかお供え物を買う時も近くに居る五条が今までと違う気がする
上手く言えないけど、たぶん俺が三人に対する気持ちの変化と似たようなものなんだろう
電車を乗り継いで墓地へ向かう
『途中まで、じゃなかった訳?』
「散歩」
『ふーん』
立ち並ぶ墓石の合間を通って家族の墓の前で立ち止まる
両親が眠る墓と隣で眠る師匠の墓
俺以外に来る人なんて居ないし俺も頻繁に来れる訳じゃ無いから多少汚れている
掃除してる間いつの間にか五条が花を換えてくれてその後はじっと墓を眺めていた
「親戚とか、居ねぇの」
『居ない訳じゃ無いと思うけど、俺とは縁を結びたく無いみたいだから』
「何だよそれ」
『人とは違うものが見える子供って気味が悪いだろ?
それも、原因不明の惨殺死体で両親が見付かった子供なんてモノ好きくらいしか引き取らないよ』
そのモノ好きが、師匠だった訳だけど
隣で眠る師匠の墓に手を合わす
最後まで手の掛かる弟子でごめんな
やっと、休めるね
「…ケーキ」
『んん?』
「食いに行くぞ」
『ケーキ食べるの?男二人で?』
「女みたいな頭してるお前に言われたくねぇよ」
あとチビ、と先に歩き出した背中に、まだ成長期だっつの!と文句を言って追い掛ける
そんな二人を見送るように二つの墓石にはスターチスが可憐に揺れていた。
「何処行くんだよ」
『ぅん?』
ぶすっと不機嫌そうな表情の五条に見下ろされていた
なんで不機嫌?
『墓参りだけど』
「ふぅん、俺も買い物行くから途中まで付いてってやるよ」
『はあ、別にいいけど』
途中まで、とか言いながら花屋とかお供え物を買う時も近くに居る五条が今までと違う気がする
上手く言えないけど、たぶん俺が三人に対する気持ちの変化と似たようなものなんだろう
電車を乗り継いで墓地へ向かう
『途中まで、じゃなかった訳?』
「散歩」
『ふーん』
立ち並ぶ墓石の合間を通って家族の墓の前で立ち止まる
両親が眠る墓と隣で眠る師匠の墓
俺以外に来る人なんて居ないし俺も頻繁に来れる訳じゃ無いから多少汚れている
掃除してる間いつの間にか五条が花を換えてくれてその後はじっと墓を眺めていた
「親戚とか、居ねぇの」
『居ない訳じゃ無いと思うけど、俺とは縁を結びたく無いみたいだから』
「何だよそれ」
『人とは違うものが見える子供って気味が悪いだろ?
それも、原因不明の惨殺死体で両親が見付かった子供なんてモノ好きくらいしか引き取らないよ』
そのモノ好きが、師匠だった訳だけど
隣で眠る師匠の墓に手を合わす
最後まで手の掛かる弟子でごめんな
やっと、休めるね
「…ケーキ」
『んん?』
「食いに行くぞ」
『ケーキ食べるの?男二人で?』
「女みたいな頭してるお前に言われたくねぇよ」
あとチビ、と先に歩き出した背中に、まだ成長期だっつの!と文句を言って追い掛ける
そんな二人を見送るように二つの墓石にはスターチスが可憐に揺れていた。