優しいせかい
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治療を終えたクロの眠るベッドの脇にある椅子に腰掛ける
今や規則正しい呼吸だが、数時間前までは今にも消えそうなか細い呼吸だった
血塗れで雨の中佇み振り向いたクロの泣き顔がずっと頭から離れない
「……クロ」
今度こそ師匠は死んだ、三年前のあの日と今日でクロは二回己の手で亡くした
家族を呪いに殺され、師さえも呪いによって死に追い遣られどれだけの悲しみを背負ってきたのか俺にはわからない
「早く起きろよ、馬鹿」
クロの血がまだ僅かに付いた自分の手を握りしめ立ち上がって部屋を出た
廊下を歩いて行くと傑と硝子が先に居るのが見え俺を見て駆け寄ってきた
「クロは…」
「今のところ落ち着いてる」
「…良かった…」
安心したように胸を撫でおろす二人を見て、あと一歩クロを見付けるのが遅かったらと考えて少し怖くなった
「…?」
何で俺はアイツの事をこんなにも気にしてんだ?
感じた事の無い小さなモヤモヤ
それは、クロを考える度に増えていった。
今や規則正しい呼吸だが、数時間前までは今にも消えそうなか細い呼吸だった
血塗れで雨の中佇み振り向いたクロの泣き顔がずっと頭から離れない
「……クロ」
今度こそ師匠は死んだ、三年前のあの日と今日でクロは二回己の手で亡くした
家族を呪いに殺され、師さえも呪いによって死に追い遣られどれだけの悲しみを背負ってきたのか俺にはわからない
「早く起きろよ、馬鹿」
クロの血がまだ僅かに付いた自分の手を握りしめ立ち上がって部屋を出た
廊下を歩いて行くと傑と硝子が先に居るのが見え俺を見て駆け寄ってきた
「クロは…」
「今のところ落ち着いてる」
「…良かった…」
安心したように胸を撫でおろす二人を見て、あと一歩クロを見付けるのが遅かったらと考えて少し怖くなった
「…?」
何で俺はアイツの事をこんなにも気にしてんだ?
感じた事の無い小さなモヤモヤ
それは、クロを考える度に増えていった。