桃角桜介
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桜介が夕食を食べながらテレビをつけると、瑞希が好きだった漫才コンビが出演していた。
桜介はチャンネルは変えずに頬杖をつき、画面を眺めた。瑞希は生前このコンビが出ている番組は必ず観ていたし、録画していた。
今も録画欄にはそのコンビが出ていた番組で埋め尽くされ、彼女が死んだ後、桜介は観もしない番組を消せずにいた。
以前なら大きく口を開け、お腹を抱えながらゲラゲラと笑う声が隣から聞こえていた。うるせぇなと思っていた声も、今はもう聞こえてこない。
「会いてぇな…」
ぽろり。桜介の口からこぼれ落ちた言葉はテレビの音だけが響く部屋の中に溶けた。
桜介はチャンネルは変えずに頬杖をつき、画面を眺めた。瑞希は生前このコンビが出ている番組は必ず観ていたし、録画していた。
今も録画欄にはそのコンビが出ていた番組で埋め尽くされ、彼女が死んだ後、桜介は観もしない番組を消せずにいた。
以前なら大きく口を開け、お腹を抱えながらゲラゲラと笑う声が隣から聞こえていた。うるせぇなと思っていた声も、今はもう聞こえてこない。
「会いてぇな…」
ぽろり。桜介の口からこぼれ落ちた言葉はテレビの音だけが響く部屋の中に溶けた。